縄文人☆たがめ☆の格安、弾丸?海外旅行

2012/12/09(日)19:27

絶園のテンペスト 第10話 「タイムマシンのつくり方」

★アニメ・本・映画(1315)

『ひとりの少女が唐突に殺された』 『ある日、魔法使いの姫君が樽に詰められ島流しにされた』 ★そして、ある日、復讐と魔法をめぐる、時間と空間を超えた戦いが始まった ・前のお話は→ 第1話~第9話 あらすじまとめ 第10話 「タイムマシンのつくり方」 前回、2年前の空間にいるという葉風を、ここに生きて戻せると立証する準備があると語った吉野。     「立証をはじめる」と言うと吉野は真広に言った。葉風は、はじまりの樹に守られている。現在は不利というだけで負けが決まったわけではない。自分たちがなぜここに来たか。人形を拾ったことをただの偶然で片づけられるのか。そこには葉風を勝たせる、はじまりの樹のことわりがあるはずだと。 (この少年、よく言いきると左門は思う)     吉野は、それに鎖部左門も変だ。僕らが時間をこえて葉風さんとつながっているなんていう無茶を頭から確信していた。いくら魔法使いでも最初に考える可能性か? 左門は僕らがここに来ることも、葉風さんが時間をこえてつながることも最初に想定していたとしか思えない。     そんな無茶な想定をする理由は、その事態を恐れ、それに対応する手を考えなければいけなかったから。真広も言うとおり今の状態では左門の勝利が確定したのではない。時間の檻に封じ込まれた葉風をここにもどせる手があるということ。 「鎖部左門はそれをないと思わせ、僕らや葉風さん、この世のことわりまで騙し、勝ちを得ようとしている」 (その頃、エヴァンジェリン山本と夏村は一戦交えていた。援軍が来るまでの時間稼ぎか) 「鎖部左門の狙いは、葉風が絶望している間に絶園の樹を復活させること。その時間さえ稼げれば後でバレてもかまわないというわけ」」     (確かにわれらの狙いはそれだ。この世のことわりがみかたする姫様には勝てない。不利な状況を作り出すのが精一杯。考え抜いた、姫様と世のことわりを騙す策が見事にはまっていたのに。こんなに簡単に見抜かれた。だが完全に見抜かれたわけではないと左門は思う) 一応、筋は通っているが肝心な問題を解決していないと左門は言う。姫様をどうやってここに戻すのか、時間の檻をお前は破れると言うのか。お前の仮説は非現実的な言葉遊びにすぎないと。真広も時間の檻が破れるとは思えないと言う。 「いや、時間の檻自体、錯覚なんだよ。タイムパラドックスもない」 吉野はあっけらかんと答える。慌てて左門は刀を落とす。 僕らは2年間、時間のズレがあると思い込まされているだけ。吉野は、葉風に島で4か月ほど過ごしたことを確認すると、その島に放り出される前の時間は計算に入れてないんじゃないかと言う。鎖部左門によって『2年間眠らされたあと』樽詰にしてそこに放り出されたのだとしたら? これは心理的な錯覚だ。     潤一郎が葉風だと確認した骨は、僕らを騙す小道具だ。手間を惜しまず魔法も使えばこのくらいのことはできる。これで僕らの勝利条件は葉風さんが描いたものに戻ったと吉野。     それなら、この魔具を使えば、左門は葉風をここに戻さざる負えなくなる。一発でオレらの勝ちが決まると真広。 「待て、姫様を2年も眠らせたりしていない」と叫ぶ左門。(冗談ではないぞ、そんなデタラメな理屈で魔具を発動させられるなど。これは冤罪だ) 「証拠がありますよ」と吉野。 葉風の時間感覚が信用できないのなら、時間がずれている証拠なんかない。だいたいいくら魔法でも時間をこえて会話できるなんて非常識だ、信じるほうがどうかしてる。吉野は真広に魔具を発動させるように言う。これで葉風を救える。お前の望みもかなう。これ以上の悲劇は避けられると。     うろたえ、焦る左門。あの少年は完全に間違っている。だがそれは関係ないのだ。魔具を発動させられたら、ここに姫様を戻さなくてはいけなくなる。理屈などデタラメでも彼に引き金を引かせさえすればあの少年の勝ち。姫様が勝つ。デタラメでも結果は同じ。一族が総力をかけた本物の時間の檻をそんな奇策で破ろうというのか。ならんぞ。 『よし、焦ってるぞ、この間に真広と葉風さんが動いてくれれば、また3人で時間を合わせることができれば、勝てる。勝てるはず』     左門が、時間がずれているから、今、姫様のところにある樽はここにある樽は同じもの。吉野が適当に選んだ言葉を葉風にきざむようにと言う。同じ言葉がこちらにも刻まれるはず。吉野は葉風に言葉を伝える。     「エアリエル!」言ったとおりの言葉が刻まれた。     エヴァンジェリン山本は夏村に倒されていた。立ち去ろうとする夏村、そこに、潤一郎が現れた。     「待ちなよ、魔法使い君、もう少しつき合っていきなよ。ほらお菓子もある」 文字を見てうなだれる吉野に葉風が 「吉野、うなだれるな。結論は違っていたが、きさまの考え方は正しい。この世のことわりは私のみかただ。左門は何かを隠している。時間をこえる方法はまだ具体的にはわからん。だがあきらめるな。ひとりでは無理でも私の魔法の知識を重ねれば必ず見つけられる。方法はきっとある」 真広は吉野に、無茶な仮説を立てて左門を動揺させ、葉風を立ち直らせるきっかけを作る。ついでにオレもそんな気にさせることを初めから狙ったなと言う。吉野は笑った。 (そんな、私はあの少年の思惑にはまっていただけだというのか、と左門) 「吉野、きさま以外に性格わるいな」 「喜ぶのは早いですよ。愛花ちゃんを殺した犯人がここに連れてこられる前に、時間をこえる方法を見つけなければいけません」 「案ずるな吉野、今は風はこちらに吹いている。お前が私を奮い立たせた時点で風向きは変わったのだ。では破るぞ、時間の檻を。方法はかならずある」 (次回、時の娘) ★(感想) 「エアリエル」シェイクスピアの「テンペスト」に出てくる空気の妖精ですね。前話で吉野が言っていた。それにしても、吉野、策士ですね。追いつめられると力を発揮するタイプ? すごいですね。前回は彼氏の一言で状況を変え、今度は、死んでいると言われて絶望した葉風が元気になってその気になった。そして真広も賢い男ですね。左門はうろたえていましたね。堅実そうで何か笑えるというか、ちょっとカワイイw 次回、楽しみになりましたね。ところで、愛花を殺した犯人。まったくイメージが思い浮かばないのですが、本当に現れるのでしょうか。

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