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縄文人☆たがめ☆の格安、弾丸?海外旅行

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2016.12.16
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 夏目友人帳 伍 第10話 「塔子と滋」



        

☆前のお話は→ 第1話~第9話 あらすじまとめ

   

帰り道、ニャンコ先生が夏目に久しぶりに七辻屋のまんじゅうを買って帰ろうと言う。遅くなると塔子さんが心配するからダメだと言うと、こづかいがもったいないだけだろうケチンボめ、塔子にもまんじゅうを土産に買って帰ればよいではないかとニャンコ先生。

   

だいたい久しぶりじゃないじゃないか。この前もと夏目が言った時、カラスが鳴いた。雨だ。ニャンコ先生を抱えて夏目は家へ急ぐ。

   

家に戻って塔子さんに雨ですと知らせる。夏目も手伝って洗濯物はギリギリセーフ。よかった。

    

塔子:「窓を閉めていたら本降りになるまで気づかないことがあるのよ。貴志くんのおかげで助かったわ」
 滋:「それはよかった」
夏目:「ちょうどカラスが鳴いて空を見上げたら雨が降ってきたので慌てて」

   

塔子:「カラス? そういえば前にも...」
 滋:「どうしたんだい? 塔子さん」
塔子:「あ、ううん、なんでもないの。ちょっと昔のことを思い出しただけ。フフフ」

   

『それはまだこの家にふたりで暮らしていた時のこと...』

   

「ねえ滋さん、夕食は何がいい?」
「ん? 何でもいいよ」
「もう、それが一番悩むのよ...」

   

『古いながらも広いこの家に滋さんと二人暮らし。滋さんが小さい頃は祖父母、両親、滋さんの五人で賑やかに暮らしていたらしいけれど、子供のいない私たちの代で二人が暮らす楽しくもちょっぴり静かな家になった』

ある日、洗濯物を干しているとカラスの鳴き声が。

   

塔子:「まあ大変。じっとしてて、すぐどけますからね」

   

塔子:「大丈夫? ケガはない?」
カラスは飛んで行った。
塔子:「よかった、大丈夫そうね。気をつけて帰りなさいね」

   

スーパーに買い物に行くと楽しそうに魚を見ている子供がいた。魚の名前を教えてお魚好き? と聞くと、うん、泳いでるの見たいなあと少年。泳いでるお魚かぁ...

   

『泳いでるお魚だったら水族館かしら。フフ、ダメね。私だったらあんなに可愛く言われたら、早速おにぎり作ってピクニックがてらお出かけしてしまいそう。水族館か』

   

塔子:「ねえ滋さん、久しぶりに水族館に行かない?」
 滋:「ん? なぜ?」
塔子:「え、あ、そうね。なんとなく。年甲斐もない。いえいいの、言ってみただけ」
 滋:「いや、次の休みに行こうか。久しぶりだね」

   

『こんな穏やかで幸せな日々を、いつまでもいつまでも、ふたりで積み上げていけたら』

   

滋さんは親戚のお葬式に。母方の姉さんの嫁ぎ先の父方の...ほとんどつながりもないような遠縁の方だが若い頃に仕事で世話になったので参列。

   

親戚の人が連れてきた子供の話をしていた。「親戚に押し付けて」「困っているんだ」「うちはもう御免だ」などと話していた。

   

その少年は庭の隅にひとり座っていた。

   

塔子さんは買い物の帰りに先日のカラスを見つけた。尻尾がちょっと曲がっているのは猫とでも戦ったのかしら。

   

『知り合いになるとカラスもなんだかカワイイものね』
「お~い、私のこと覚えてる?」 と手を振ると、女学生に笑われたw

   

お葬式から戻った滋さん。
塔子:「何かあったんですか」
 滋:「ちょっと気になることがあったんだがな...いや、何でもないよ」

   

『何でもないと滋さんは言っていたけれど、その日以来なにやら考え込んでいたり、最近使っていなかった二階の部屋を掃除してみたり。どこかソワソワしているような...』
『まさか引っ越し? いいえ、それはないわ』

   

『もっと手狭で、もう少し町の近くに住めば、きっと賑やかで便利になるだろうけど』

   

『たぶんこの家からはふたりとも、もう離れられないんだわ』

   

食事の支度をする塔子さん。外でカラスが鳴いているので、また何かに挟まったのかと出てみると雨。

   

セーフ。カラスのおかげで洗濯物を濡らさずにすんだ。

   

塔子:「それでね、カラスが雨を知らせてくれたのよ。偶然なんだろうけど一度助けたことがあるカラスでね」
 滋:「恩返しか、ハハ、まあ偶然だろうね」
塔子:「ええ、ええ、わかってますよ」

 滋:「でも確かにカラスは賢いからね。つがいになったら、いつもそばにいることが多くて、決めた相手と一生を共にするらしい。だから、一羽でいるカラスはまだ相手に出会えていないものか、相手に先立たれてしまったものなんだって。そういう話を聞いたことがある」

   

『いつもひとりで飛んでいるあのカラスは、いったいどちらなんだろう。まだ出会えていないのか、それとも...』

   

中学の頃の友だちのサナちゃんから電話があって旅行のお誘い。滋さんに話すと、いいね、たまにはゆっくりしてくればいいよと言ってくれた。
塔子:「ほんと? 行ってもいいの?」
 滋:「もちろん」

   

今日も庭にひとりで来ていたカラスに、旅行に行ってくるからお家のことよろしくねと塔子さん。

   

塔子さん、サナちゃんと感動の再会。ふたりで旅行に。

   


   


   

息を切らして石段を上るときれいな海が見えた。
『ああ、滋さんにも見せたいわ』

   

お腹いっぱい食べて後片づけしなくていいなんて最高。サナちゃんと家族の話などをして楽しく過ごした。

   

『滋さんはちゃんとご飯食べたかしら。今日はひとりで食べるのかしら』
『ダメね私、ずいぶんと寂しがり屋になったみたい。昔はもっと辛いことも苦いこともあったのに』

   

『幸せがこんなにも静かに静かにふたりの上に降り積もって。不思議ね滋さん。寂しくって早く会いたいわ』
『いつかあの人を失う日が来たら私は生きていけるかしら。いつか私を失ってもあの人は生きていけるかしら』
『ああ、早くあの人の隣へ帰りたい』

   

「ただいま~」 滋さんは縁側で居眠りをしていた。

   

 滋:「ああ、ごめん。お帰り、楽しかった?」
塔子:「ええ、とても」
 滋:「そうか、よかった」

   

滋さんが塔子さんに相談があると言った。
 滋:「実はこの前、葬儀に行ったとき気になることがあったんだ。14~15歳の少年なんだけど、ご両親を亡くして以来、引き取り先を転々としているらしい。その...どうもあまりよい扱いをされてないようで...」
 滋:「家には使ってない部屋もある。こんな田舎に若い子を連れてくるのはかえって可哀想かもしれないけど」
 滋:「見かけたその子は痩せていて、ひどく所在無さげだったんだ。もし塔子さんが許してくれるなら、その子を預かりたいと思っている」
 滋:「すぐに答えなくていい。私もよくよく考えてやっと塔子さんに話しているんだ。ふたりの、大事なこの家のことなんだから、よく...」

   

 滋:「と、塔子さん」
塔子:「ううん、ごめんなさい」
塔子:「ええ、ちゃんと考えるわ。なんだか嬉しくて。滋さんが優しくて。なぜかしら私、涙が出るの」

   


   

『こうして、身内や友人に相談しながら、ふたりで散々話し合い、私たちは夏目貴志くんを迎えにいくことに決めました』

   

夏目貴志くんが住んでいる場所の様子を見にやってきた塔子さん。マンションから駆け出してきた少年と遭遇。
塔子:「あなた、夏目貴志くん?」

   

夏目:「あの...」

   

塔子:「ああ、ごめんなさい。こちらに暮らしてるって聞いて様子だけでもと思ったんだけど。ダメね、あなたの姿を見たらうれしくなっちゃって」

   

塔子:「私は藤原塔子っていうの。あなたのお父さんの遠縁にあたるんだけど。今からどこへ行くの?」
夏目:「散歩です」
塔子:「えっ、ダメよ。こんな遅くに危ないわ。お家に帰りなさい」

塔子:「もしかして帰りたくない?」
夏目:「いいえ、そういうわけでは」
塔子:「そう。さあ、風邪ひくわ、お帰りなさい」

   

 滋:「えっ、声をかけてきた?」
塔子:「ごめんなさい。つい、我慢できなくて」
 滋:「そうか、いや、かえってよかったかもしれない。で、どうだった、彼は」
塔子:「少し寂しそうな顔をしていたけど、とってもいい子」

   

『それから、あちら方とと揉めかけたり、渋るご親戚もあったけど、貴志くんは我が家にやってくることになったのです』

   

『おとなしいけれど、時々、情緒不安定になるらしいというその少年は』

   

『確かに不思議とケガの多い子で、心配ではあったけれど』

   

『ぎこちなくも笑顔をつくろうとしてくれている姿を見ていると...』

   

塔子:「滋さん、今夜は何がいい?」
 滋:「肉。貴志は痩せすぎだから、もっと肉をつけてやらないとな」
塔子:「そうよね」

『滋さんとふたりで、守ってあげたいと』
  
   

『まるで空っぽのような。心がここにないような。ひどく遠くを見るような目を時々する。その目に私たちはどんなふうに映ってるんだろう』
『いつか打ち解けてくれるかしら。やりたいことやわがままを。それはまるで家族のように。いつか』

   

夏目:「あの...この猫、飼ってもいいですか?」

   

塔子:「まあまあ、頭の大きな猫ちゃん。いいわ、一緒に滋さんにお願いしましょう」

   

夏目:「あ、ありがとうございます」

   

『少しずつ、少しずつ。きっと私たちは...』

   

『相変わらず、あのカラスはいつ見てもひとり。どちらなのだろう。まだ出会えていないのか。それとも』

   

夏目:「塔子さん、ただいま。あ、手伝います」
塔子:「貴志くん、おかえりなさい」
夏目:「何を見てたんですか?」
塔子:「ほら、その木の枝にカラスが一羽いるでしょう。私のお友だちなの。見える?」

   

夏目:「はい。あ、二羽いますよ。ほら、枝で見えにくいけど」

   

夏目:「すごいなあ、白いカラスなんているんですね。アルビノってやつかな。初めて見た。すごくきれいですよ」

   

夏目:「あ、ほら、一緒に」
塔子:「どこ、どこ?」

   

塔子:「そう、よかった。ひとりじゃないのね」

   

 滋:「ただいま」

   
 
『それはきっと美しく、白く光って見えにくいのね』                      

☆次回 最終話 「儚き者へ」

【感想】
滋さんも塔子さんも、ホントに優しくていい人だね。そして素敵な夫婦だね。とってもいいお話でした。夏目は藤原家に来てよかったね。いい友だちもできたしね。
今回、妖怪とか友人帳が出てこない話だったけど、とてもよかったね。関係ないかもだけど私も子どもがいない夫婦だから、こんなふうに素敵に年を重ねていけたらいいなと思った。塔子さんほど優しくはなれないかもだけど。

★おっと、知らなかった。次回は最終回なんですね。優しいお話をもっと見ていたい気がする~


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Last updated  2016.12.16 23:24:50
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