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テーマ:アニメあれこれ(26111)
カテゴリ:★アニメ・本・映画
進撃の巨人 3 #59 (3期22話・最終話) 壁の向こう側☆前のお話は → 「第38話~第58話 あらすじまとめ」 ★1期 → 「進撃の巨人 第 1話~第25話」 ★2期 → 「進撃の巨人 第26話~第37話」 「...家庭を持て。妻でも子供でも街の人でもいい。壁の中で人を愛せ。それができなければ繰り返すだけだ。同じ歴史を、同じ過ちを何度も。ミカサやアルミン、みんなを救いたいなら使命を全うしろ...」 「敵は世界...」 「しかし、このことを公表すれば壁は大混乱に陥りますぞ」 「そうだ。我々でさえ事の大きさを計りかねている状態にあるのだ」 「ならばまた民を騙すか? レイス王がやったように何も知らない民をこの壁の中で飼おうというのか? ならば、我々は何の大義があってレイス王から王冠を奪ったのだ?」 「公表しましょう。100年前レイス王が民から奪った記憶を100年後の民にお返しするだけです」 「人類を脅かす人食い巨人の正体は人間であり、我々と同じ祖先を持つ民族、ユミルの民だった」 「我々の王は100年前にこの壁を築き、巨人の力で民衆の記憶を改ざんし、壁の外の人類は滅亡したと思い込ませた。だが人類は滅んでなどおらず、我々ユミルの民をこう呼んでいる。悪魔の民族と...」 「近い将来、敵はこの土地の資源獲得を口実に侵略を開始する。それが5年前から始まった超大型巨人らの襲撃であると...」 ピュレ:「もう記事は出た後ですが...一連の話の信憑性は?」 ハンジ:「少なくとも我々がずっと抱いていた疑問とはつじつまが合ってる。そりゃ信じたくないですよ...そんな話...それで、街の反応は?」 ロイ:「様々です。そのまま受け取る者、笑い飛ばす者、いまだに兵政権に異を唱え陰謀論を結び付け吹聴する者。あなた方が危惧した通りの混乱状態です」 ハンジ:「ああ、でも仕方ないよ。調査報告が我々の飯代だ。情報は納税者に委ねられる。そこが前の王様よりイケてるところさ」 「あなた方を誇りに思います。同じ壁に生きる者として。または働く者として」 「あ...どうも」 「ああ。今度は調査兵団を担いで記事を書くといい」 「私たちは、これからどうなります? 私たちが巨人を恐れ憎み、どうかこの世から消えてなくなれと願ったのと同じように、世界中の人々が我々を人ではなく有害な化け物とみなした。その結果あの地獄が繰り返されるのだとしたら...我々が死滅するまで...地獄は...終わらない...」 「やあ。壁の英雄たちよ」 「マルロは...最期まで勇敢だったよ。そうだろフロック。話してやれ」 「ああ...」 「マルロ・フロイデンベルクは俺と同じ急募入団の新兵で...その中でも俺たちをよくまとめてくれた...あいつはすごいやつだったよ」 「知ってる。だから...私の言うことなんて聞かないんだろうね」 「でも最期は...あそこに行ったことを後悔しただろう」 「ありがとう...式でヘマしたら笑ってやるから」 「オイ! なんでそんなことを...」 「でも、誰かが本当のことを言うべきだろ」 「君がエルヴィン団長を生き返らせようと必死だったことは知ってる」 「そうだ。お前じゃなく団長がふさわしいと思った。でもそれは俺だけじゃない...みんなだ。報告書を読んだ誰もがそう思った。なんでエルヴィンじゃないんだって」 「お前がアルミンの何を知っているっていうんだ。言ってみろよ」 「知らないな。俺は幼なじみじゃないし仲良しでもないから...でも何でアルミンが選ばれたかはわかる。おまえらふたりとリヴァイ兵長が私情に流され、注射薬を私物化し合理性に欠ける判断を下したからだ...要は大事なものを捨てることができなかったからだろ」 「なあ、お前もうそろそろ黙れよ...」 「エレン...お前って腹の底じゃ何だって自分が一番正しいって思ってんだろ。だから最後まで諦めなかった。聞き分けのねえガキみたいに...」 「エレン、もういいから離れて」 「その点ミカサはまだ大人だった。最終的には諦めたんだから」 「オイ、急に何だってんだよ。フロック...これから死んだ仲間を弔おうって式の場なんだぜ」 「なんでもう終わった話を蒸し返すんだよ」 「お前らは...上官に歯向かうわけでもなく、エレンとミカサを止めるわけでもなく、ただ見てただけだったな...何の勲章だ。誰を弔う。これから補充する調査兵団には本当のことを言えよ。俺みたいな腰抜けが間違って入ってこないように...エルヴィン団長なしでこれからどうするつもりなんだよ...そりゃ俺みたいな雑魚、使い捨てるくらいしか使い道もねえだろうが...そんな雑魚にだって...値踏みする権利くらいはあるだろう」 「...フロックが正しい。エルヴィン団長が生き延びるべきだった。この状況を変えることができるのは...僕じゃない」 「何でそんなことがわかるんだよ。俺にはわからないな。正しい選択なんて、未来は誰にもわからないはずだ。だいたい、お前は見たのかよ、壁の外を。壁の外には何があるんだ?」 「...海」 「そうだ。海がある。でもまだ見てないだろ。俺たちはまだ何も知らないんだよ。炎の水も氷の大地も砂の雪原も。可能性はいくらでも広がっている。きっと壁の外には自由が...」 地下室にあったものは何だ。希望だったのか、それとも絶望か。 敵は果てしなく強大だった。このまま何も変わらなければ、またあの惨状が繰り返される。 何かを変えることができるなら、自分の命くらいいくらでも捧げてやるのに... 俺にはヒストリアを犠牲にする覚悟がない... どうすればいい。こんなこと、誰にも... グリシャ:「私は壁の外から来たエルディア人...あなた方と同じユミルの民です。壁の王よ。今すぐ壁に攻めて来た巨人を殺してください。妻や子供たちが、壁の民が食われてしまう前に...」 トロスト区の巨大な槌から巨人を潰す音が聞こえなくなったのは雪の降り積もる頃だった。 積もった雪が溶けだす頃、兵団はウォール・マリア内の巨人は掃討されたと発表した。 トロスト区から昇降機が解放され街道の舗装事業が開始される頃には、草花が芽吹き蝶が舞っていた。 避難住民が故郷へ帰ることを許されたのは、トロスト区襲撃から1年が経過する頃であった。 そして最初の超大型巨人襲来から6年。調査兵団はウォール・マリア外への壁外調査を開始した。 「お前の読み通りだハンジ。ウォール・マリア内に入っていた巨人がほとんどだった。俺たちはやつらを1年でほぼ淘汰しちまったらしい」 「そんじゃ、予定通り目的の場所を目指すぞ」 「巨人だ」 「やっと現れたか。気をつけろ」 「あそこに...」 「動けないのか?」 「あの体で少しずつ這って壁まで進もうとしたんでしょう...」 エレン:「楽園送りにされた...俺たちの同胞だ...行こう。近いぞ」 フロック:「おい、こいつをこのまま置いていくのか。殺さなくていいのかよ?」 エレン:「間違いない。ここの場所でエルディア人は巨人にされた」 「そして、あの先に...」 「ほら、言っただろエレン。商人が一生かけても取りつくせないほどの巨大な塩の湖があるって...」 「僕が言ったこと、間違ってなかっただろ」 「ねえ、エレン。これ見てよ。壁の向こう側には...」 「海があって...海の向こうには自由がある。ずっとそう信じてた...」 「でも違った。海の向こうにいるのは...敵だ。何もかも親父の記憶で見たものと同じなんだ...」 「なあ、向こうにいる敵...全部殺せば俺たち自由になれるのか...」 (To be continued) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2019.07.14 16:14:41
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