今朝の道新の1面に、「都市部の看護師 地方派遣」不足深刻化、道が新制度とあった。33面にも関連記事が載っている。
簡単に紹介すると・・・
北海道の地方の小規模病院で、看護師不足が深刻化しており病床を減らすなどの影響が出てきている。看護師の都市部への偏在の原因としては、2006年の国の診療報酬改定による入院患者7人に看護師1人の「7対1」の基準が新たに設けられ、従来の「10対1」よりも診療報酬が大幅に加算された事から、看護師獲得競争が激化したのである。この事態を放置すれば、地域医療の崩壊を招くことから、都市部の大病院やセンター病院で多めに人材を採用し、その一部をローテーションで1、2年地方の病院に派遣してもらうという仕組みを想定しており、2010年度から運用したいというものである。
実際に、私の働く病院でも看護師に欠員が出来ても、4月には採用されているし、病床数を減らして対応すると言うことはない。
広い北海道、どこにいても医療を受ける権利は誰にでもある。でも、受けたくても受けられない人がいる。札幌に住んでいたら、気がつかないとこだと思う。
でも、今回の問題は、国が看護師養成を増やさない中で、診療報酬の改定を行ったことによる弊害だと思う。
今、資格を持っていても実際には使っていない潜在看護師の復職へのサポートも必要だし、看護協会では研修もやっているけど、医療の進歩が著しい中で躊躇してしまったり、子育てしながら働くこと、やはり夜勤があるのが大きいんだろうと思う。
今後、この派遣制度が、どのように行われるのか注目していきたい。