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カテゴリ:時事考 (現実はキビシイ)
昨日の朝日新聞の天声人語に 土門拳の「ヒロシマ」について書かれてあった。 彼が言った言葉・・・・ ------------------------------------------- 僕などヒロシマを忘れていたと言うより、 初めから何も知らなかったのだ。・・・・ ------------------------------------------- 銀タテは土門拳の「ヒロシマ」を見て 頭を殴られた思いがして写真を始めた。 彼のようにリアリズムの鬼とはなれないが 今でも目を被写体から背けない写真を撮りたい。 新聞記事の引用だけれども、 2020年に広島・長崎が五輪候補地に名乗り 1都市1開催だとか、スポーツの祭典に 核廃絶など政治的意図は合致しないとか 対比的に「パールハーバー」や「南京虐殺」と 関連付けた国際意見も少なくない。 ちょうど2年前、思い立って広島を訪れた。 原爆資料館に行くためだ。 資料館には学生時代から何度も行ったが それは全て観光コースの一環であり 改めて、意識して見たことは無かった。 「見ると聞くとは大違い」 僕は最初から何も知らなかったことを痛感した。 今はビル街となっている爆心地の 地上6百メートルの上空を見上げた。 米軍機B-29エノラ・ゲイから投じられたリトルボーイは そこで核分裂爆裂を起こし一瞬に広島を焼き尽くす。 それは、恐らく誰も見たことの無い地獄。 これまでも、そして、これからも。 世界に向けて真に核廃絶を訴えることが許されるのは 広島であり、長崎であり、そして日本でしかない。 事前に話が無いから協力できないと言った広島県知事は論外として 世界の温度差やオリンピック憲章の壁があろうとも この地で平和の祭典を開こうと言う試みは 今回選外となった東京よりも、充分すぎる意義がある。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009.10.16 02:18:52
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