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こちらは 映画や小説などの感想文(レビュー)です。

2009.09.19
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カテゴリ:健康・医療

わたしの名前は「覚せい剤」です。
人はわたしを悪者扱いしますが、決してわたしはあなたを誘惑したことはありません。
病原菌のように、いやおうなしにあなたに入り込み、あなたの体を蝕むことはありません。
わたしを作り上げたのも、わたしを選んだのもあなた方人間です。

わたしのルーツは、太古の昔の野に咲く小さな野草でした。春に芽を出し、夏に咲き蜂に蜜を与え受粉を期待し、秋に種をこしらえる普通の植物でした。
その頃、わたしの群生する裏山では、派手派手しいキノコが人間の命を奪うという罪を犯していましたが、わたしはひたむきに成長と繁栄を繰り返すだけでした。
あなた方の時間で言う120年ほど前、わたしは風邪や咳などの薬として利用され始めました。わたしはあなた方に力と気力を与えたのです。
多くの人を死から救ったのです。

でも、やがてあなた方は、わたしの力を化学的に向上させました。
わたしという植物を掛け合わせるとか調合するとかいう方法でなく、化学的にフラスコの中で作成したのです。一瞬にして覚醒出来る薬としてわたしを変化させたのです。
その瞬間、わたしはあなた方に作られたモンスターと成りました。
ちなみに、この地球上には多くの賢い人間が居ましたが、わたしというモンスターを作ったのは日本人です。

わたしは戦争の時、沢山利用されました。
人が一番恐れる死という恐怖を忘れさせる必要がある当時は、わたしの服用が都合良かったのです。
片道の燃料しか積んでいない飛行機で出陣する若者には、苦悩と恐怖を無くす最高の薬だったのです。
どれだけ感謝されても良いのだと自負しております。
人はわたしを悪者扱いしますが、わたしはあなたを誘惑したことはありません。あなた方がわたしを作り、わたしを使用したのです。

やがて戦争が終わった時、わたしは軍部より市場に流れ出ました。
モンスターと化しているわたしを利用した人がどうなろうが考えていない利己的な人が、わたしを商品としたのです。
ヒロポンという可愛いあだ名まで付けられ、わたしは日本の民衆にも愛されたのです。
わたしを血管に直接入れると、わたしは脳にある関所も難なく通り過ぎ染み込むようにあなたを究極のハッピーに導きます。
あなたの奥深くの脳である中枢に夢を見させ、
過去というわだかまりから開放させるのです。


(続く)



博学研究家 横尾けいすけ Yokoo Keisuke
mail to yokoo@mopera.net







最終更新日  2009.09.20 00:14:03
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