カテゴリ:社会風俗
2010年夏、ブレイクしそうでポシャルのは、トマトラーメンだと思う。 スープを煮込む時にトマトを混ぜ、その風味を味わうという事だが、僕には有り得ない味で有った。この味でチェーン展開している企業も有るとの事だが理解に苦しむ。珍しいということで食べる若者が少なくないのだろうけど、2度3度と店に足を運ぶかな。 ヒットしたラーメンは非洋食風なのだ。純和風とまでは言わないが、醤油、味噌、塩、とんこつ、魚介・・・全てが和風な具を活用している。トマトは日本の野菜っぽいイメージだが、日本で食用として利用されるようになったのは明治以降であり、さらに日本人の味覚にあった品種の育成が盛んになったのは昭和に入ってからである。歴史が浅いのだ。だからトマトって和風っぽくない。イタリアンやフレンチに合っている。 さて、ここからが本題だが、美味しいトマトの味を子どもは知らない。何も付けずに美味しかった昭和のトマトの味を大人忘れている。 今、多くの人がトマトの味と言っているのはトマトケチャップやトマトジュースの味であって昭和のトマトの味とは違う。ケチャップもトマトジュースもトマトを原料にしているが全く味が違う。自分のジューサーでトマトジュースを作ると、売っているトマトジュースの味はしない。トマトの味とトマトジュースの味は違うのだ。前述のトマトラーメンは正確にはトマトジュースラーメンだと思う。 昭和40年後半に、それまでのマヨネーズに加えてドレッシングという製品が日本に溢れた。ちょうど野菜の味が不味くなった時期だ。それまでは、そのまま何も付けなくとも美味しかったのだ。トマトもキュウリも。今、あの味は体験出来ない。品種改良されてしまって、あの時の種は全国の農家で利用出来ないのだ。キュウリはC字に曲がっていたし、トマトはあんなに赤くなかった。見てくれと同じ位、その味も変わってしまった。 有機野菜もいいけれど、あの時の味を追求する農業もイイかもしれない。 横尾けいすけ Yokoo Keisuke mail to cayman450s@yahoo.co.jp お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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いまどきの野菜は昔の野菜に比べると栄養もかなり減っているのだとか
親が食べていた野菜の量ではとてもじゃないが栄養価が足りないのだとか それでジューサーが売れているというのですが・・・・・ 土も化学肥料や農薬でやせていっている事実 けいすけさんが仰るように昔戻すのは大賛成です 私も出来るところから実践しているのですが限界もありますね^^ (2010.07.26 15:47:24)
私の住んでいる田舎にはトマトラーメンらしきものは
全く気配もないです^^ 最近は、イタリアンの店とパン屋さんがやたらと増えているような・・・・・・ 田舎は遅れていますからね~ (2010.07.26 15:50:12)
こんばんは!コメントをありがとうございます。
土用のうなぎの価格もピンきり、牛肉もマグロも果物も高級品は高いです。なのに、野菜はあまり価格差がありませんね。一部の京野菜などを除いて。 これって、消費者が品質の良い野菜を求めていない証だと思います。良質な野菜を皆が求めるようになれば、供給側もあの頃の野菜を作るでしょう。 引き寄せたいですね。 トマトラーメンはそちらに進出するまでに息絶えると思います。 逆に九州発の一風堂は こっちでも元気です! (2010.07.27 00:16:37) |
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