416786 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

こちらは 映画や小説などの感想文(レビュー)です。

2011.08.01
XML
 スイスの精神科医・心理療法家であった カール・グスタフ・ユングは、その分析心理学に於いて「集合的無意識」を提唱しました。それはこういう概念です。「個人の経験を越えた、先天的な構造領域が有る。それが集合的無意識である。」
これでは理解しがたいと思いますので、例示で考えてみましょう。しかも我々人間でなく動物を見てみたいとおもいます。
 我々は、自分たち人間よりも動物の方が客観的に観察しやすいので、動物で考えてみると理解しやすい事もあるのです。

 前提として理解願いたいのは、「集合的無意識」とは 個に連なる潜在意識の大元であるということです。ひとりひとりの潜在意識が天空に伸びながら広がっている。そしてそれは宇宙の空間で無限大に広がるために他人から伸びた潜在意識とひとつになっている。そこを「集合的無意識」と呼ぶのだと、理解してほしいのです。
 また、「潜在意識はその肉体の命を守るのが第一の仕事なのだ。生命を守るために潜在意識は存在するのだ」ということも理解ください。

 ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆

 日本には野生のニホンザルが居ます。とても頭の良い動物です。彼らは太古の昔から人間と距離を置いて暮らしていましたが、この距離感が日光などでは最近乱れています。つまり、観光客の持っているお菓子をサルが奪い取ったり、商店の売り物を奪うなどが横行してしまっているのです。こんなことになってしまった原因は、観光客が餌付けをしたのが切っ掛けのようです。また、野生のサルが観光地に居た方がお客さんが集まるだろうと勘違いした業者も居たようです。
 今では頭の良いサルたちがゲリラ的に被害を拡大しています。地元の商店会と畑を荒らされる農家は、どうにかしてサルを追っ払いたいのですが、結果は思わしくありません。犬猿の仲とされる犬も鎖に繋がれていると分かると無視する始末で効果無し。モデルガンの玉も器用に避けるので効果無し。野生動物なのでむやみに駆除も出来ず、地元では困り果てました。
 ところがです。困った果てに表れるのが救世主というものです。凄く効果の有る「サル撃退法」が見つかりました。

 それは、ライオンの尿を蒔いた所には、サルは恐れをなして近寄らないという習性を利用するものです。ライオンのおしっこは人間にも大変臭いので、使えない場所も少なくないのですが、畑なんかに置いておくだけでサルは全く近寄らないのです。遠くでもその臭いを嗅いだだけでサルは走って逃げるのです。効果絶大です。しかも、他の方法と比べて馴れも学習もありません。例えばカラスの場合、初めはカカシが人間だと勘違いして逃げますが数日でそれはただの人形だと発見し、カカシを止まり木にしてしまいます。昨日の発見を学習するのです。しかし、サルの場合、いつまで経ってもライオンの尿が恐いのです。そこに猛獣は居ないと確認しても「学習」出来ないのです。サルは頭が良いので他に学習できることは沢山あります。でも、いつまで経ってもライオンの尿は恐いのです。
 もちろん場所は日光なので、ライオンは居ません。有るのは動物園からもらってきたライオンのおしっこだけです。でも、サルは退散するのです。
 これって面白い話ではありますが、ちょっと妙なことだと感じませんか。

 私たち人間はライオンが最強の肉食獣だと知っています。動物園でもそう教わったし、テレビでもライオンが狩をする映像をよく見ました。我々はその恐怖を学習しているのです。しかし、野生のニホンザルは、ライオンを知らないのです。見たこともないし、どれだけ強大なのか学習もしていないのです。なのにニホンザルは、その尿に恐怖を感じます。「近くに恐い相手が居る!」と恐れるのです。
これって、不思議ではありませんか。
サルはライオンを知らないのに何故恐いのでしょう。
このことは、「学習していない事でも習得している事があるのだ」という証ではないでしょうか。
 いやいやそうではないとあなたは言うかもしれません。その理由は科学で解明されているのだと言うかもしれません。つまり、そういう情報は遺伝子DNAに“刻まれている”のだと。しかしです。ライオンの尿は危険だというあまりにも具体的な情報が“刻まれている”のは本当でしょうか。ヒツジのDNAにおとなしい性格が刻まれていて、オオカミのDNAに逃げものを追いかける性格が刻まれているのは理解出来ます。しかし、ライオンの尿は危険で家猫の尿は問題無いという細かいところまで、サルのDNAに刻まれているとは到底思えないのです。それではまるでサルのDNAには世界動物大百科事典が入っているのだと説明しているようなものだと思うのです。

 ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆

 ここからは私の仮説領域になります。
 始めに言ったことを繰り返しますが、「潜在意識は命を守るために存在している」のです。そして、「潜在意識は何でも知っている」のです。

 ニホンザルはライオンを知りませんが、ニホンザルの潜在意識は、ライオンが生命を脅かす対象だと知っているのです。だから、ライオンの尿に恐怖を感じ “させる” のです。
 我々、人間にも、学習や経験をしていないはずなのに、知っていることが確認できる時があります。例えば、生まれたばかりの赤ちゃんに向かってしゃがんで腕組みをして怒った顔をすると、その子は大抵泣き出します。逆に愛する表情をして両腕を広げるとその子はご機嫌になります。これも、まだ知らないはずの他人の顔色、ジェスチャーを理解している例です。
 学習も経験もしていない事を知っているのは何故でしょう。鳥は銃声のような破裂音に過分に反応するのは何故でしょう。セミは6年間地中に居て必ず6年後に地上に出てきますがどうやって時間を知っているのでしょうか。

 これらは全て、「集合的無意識」の導きなのです。そこからメッセージのようなものが発せられ、個の潜在意識に伝わり、発想に連なるのです。

 そうやって、潜在意識は肉体の命を守っているのです。



横尾けいすけ Yokoo Keisuke
mail to keisuke450@gmail.com






最終更新日  2011.08.01 20:22:37
コメント(6) | コメントを書く
[潜在意識・引き寄せ] カテゴリの最新記事


PR

サイド自由欄

s262609_185459404964715_882752542_n.JPG

フリーページ

カテゴリ

キーワードサーチ

▼キーワード検索


Copyright (c) 1997-2020 Rakuten, Inc. All Rights Reserved.