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先日、二十歳前後の女性クライアントから、こんな話しをされた。
その方は「あなたって、変わっているよね」と思春期の頃からよく言われ続けているのだそうだ。そう言われるのは当人にとって辛いのだと言う。しかし“変わり者”であることで、会社に迷惑を掛けたことも無く、社会的に問題になったことも無いのだそうだ。彼女に対して私は助言した。「それは個性であって、変わり者ではないのです」 日本人の特に若い人は、個性的ではないように振る舞うのに必死だ。制服を利用する女子高校生も揃って同じにしたがる。スカートの丈、靴下の色形、髪型、言葉使い、全てに個性を発揮しようとしない。勉強においてもそうであって、成績が良すぎると平均値グループから疎遠にされる。逆にあまりにも勉強が出来ない場合も見下げされる。虐めるグループに属して居ないと虐められてしまうなどという例は、あまりにも悲しい事実だ。 彼らは、自分が個性的である事が恐いのだ。嫌悪ではなく恐怖を抱いている。けっして嫌っているのではない。なぜなら個性を膨脹した芸人に憧れているからだ。その非凡なファッション、歌声に賞賛しているではないか。繰り返すが、日本人の若い人の多くは、個性的である事に恐怖を抱いているのだ。 しかし、彼らも本当は分かっているのだ。個性的である方が優秀で、素敵で、そして自由である事を。 先日紹介した、是久昌信著作の「情熱思考」を再読してみると、ほとんどの偉人は、変わり者とイコールな位の個性的な人だ。つまり、大成功を収めた人で幸福になった人は、その非凡な個性に磨きを掛け続けた人なのだ。平々凡々としていても、家族は幸せに出来るだろう。しかし、それでは他人を幸せに出来ない。なぜなら、その個性が新しいものを生むからだ。 彼女にも、自信を持ってその非凡さに磨きを掛けてもらいたい。 その個性が人の役に立つ日は必ず来る。 横尾けいすけ Yokoo Keisuke mail to keisuke450@gmail.com お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011.11.18 22:39:31
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