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こちらは 映画や小説などの感想文(レビュー)です。

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レビュー 感想

2012.03.22
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カテゴリ:レビュー 感想

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映画「スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス 3D」

大好きな映画「スター・ウォーズ エピソード1」が、3Dとなって再上映です。
しかし、私は、映画の3D化に魅力を感じていません。

映像が立体的でこちらに迫ってくるように感じさせるための3Dです。つまり、3Dにする目的は、迫力を増すためなのです。
ところが残念なことに、その迫力は3分間ぐらいは楽しくとも、5分もすれば技術の幼さに飽きが来ます。なぜなら、映像を近景、中景、遠景の3つに分けているだけだからです。登場人物のアナキン少年を近景に置いて、パドメ・アミダラ女王を中景、そして背景の街並みを遠景に置いているだけであって、パドメ自体の顔が立体的に見えるわけではないのです。これでは昭和に流行っていた飛び出す絵本の映画版です。

「スター・ウォーズ 3D」は焼き直しですからともかく、これからの新作で3Dを前提とした映画を作ってはならないと思います。迫力を出すために、3Dにするといった方法ではならないと思います。
下記の映像は2Dですが、大変な迫力です。
http://trailers.apple.com/trailers/fox/prometheus/
映画「プロメテウス」の予告編トレーラー2をご覧ください。これが映像技術だと感じることでしょう。


横尾けいすけ Yokoo Keisuke
mail to keisuke450@gmail.com






最終更新日  2012.03.22 07:12:59
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2012.01.03
カテゴリ:レビュー 感想

山本五十六
聯合艦隊司令長官 山本五十六 ―太平洋戦争70年目の真実―
http://isoroku.jp/(リンクは音がします)

(あらすじは文末に添付しました。)

 歴史小説などでもそうなのだが、このような歴史映画、特に戦争ものとなると「これは史実に反する」と批判する方が居る。たしかにこの映画のタイトルも「山本五十六・・・の真実」であり、まるで今まで誤認されていた本当の山本五十六を紹介せんとしているような誤解を与えている。
 しかし、 史実は歴史書から学べば良いのであって、小説や映画から得るべきものは史実ではない。私たちはそこから人生観を得れば良いのだ。

 山本五十六は対米戦に反対する。しかし、世論は負け知らずの大日本帝国軍に期待を募らせてゆく。そして、皮肉なことに、対米開戦に反対していた山本自身が真珠湾攻撃という開戦の火ぶたを切ることとなるのだ。
 自分の意見や主義と反する行動を取らなくてはならない状況に陥った場合、人はどうすべきか。山本はこの映画で教えてくれる。
 職場など、一定の組織内で、あなたにも不満な決定や納得のいかない命令があるかもしれない。その場合、意見を求められている時に意見を述べ、決定した後は持論と反する事であっても黙って推進するのが、日本の流儀である。「自分の考えに反する事を我慢してするなんて、間違っている」という意見もあるだろう。しかし、私は、日本の流儀が正しいと言っているのではなく、そういう流儀が日本の社会に今でも在るのだということを知ってもらいたいのだ。それを知らずに、日々、不平不満を口にしたり、求められていないときに反対意見を言って、受け入れられなくなってしまっている方に、この映画から学んでいただきたいのだ。

横尾けいすけ Yokoo Keisuke
mail to keisuke450@gmail.com



~ あらすじ ~
昭和14年夏。日独伊三国軍事同盟締結をめぐり、日本中が揺れに揺れていた。2年前に勃発した支那事変が泥沼化しつつある中、日本は支那を支援する英米と対抗するためにも、新たな勢力と手を携える必要があった。強硬に三国同盟締結を主張する陸軍のみならず、国民の多くもまた強大なナチスの力に熱狂、この軍事同盟に新たな希望を託していた。だがその世論に敢然と異を唱える男たちがいた。海軍大臣米内光政(柄本明)、海軍次官山本五十六(役所広司)、軍務局長井上成美(柳葉敏郎)。彼らが反対する理由は明確だった。日本がドイツと結べば必ずやアメリカとの戦争になる。10倍の国力を持つアメリカとの戦は何としても避けなければならない。陸軍の脅しにも世論の声にも屈することなく、まさに命を賭して反対を唱え続ける五十六たち。その甲斐あって、やがて三国同盟問題は棚上げとなる。昭和14年8月31日、山本五十六は生涯最後の職である「連合艦隊司令長官」として旗艦「長門」に着任。しかし、時を同じくして世界情勢は急転し始め、アドルフ・ヒトラー率いるナチス国防軍がポーランドに進攻。それを機に欧州で第二次世界大戦が勃発した。快進撃を続けるドイツの力に幻惑され、日本国内では再び三国同盟締結を求める声が沸騰する。そしてその流れに抗しきれず、海軍大臣及川古志郎は従来の方針を改め、同盟締結に賛成してしまう。昭和15年9月27日、日独伊三国軍事同盟がついに締結。その後日本は急速に戦争への坂道を転がり落ちていった……。およそ40万人の将兵を預かる連合艦隊司令長官山本五十六は、対米戦回避を願う自らの信念と、それとは裏腹に日一日と戦争へと向かいつつある時代のずれに苦悩し続ける。だが昭和16年夏、どうしても米国との戦争が避けられないと悟った時、五十六は一つの作戦を立案する。米国太平洋艦隊が停泊するハワイ、真珠湾を航空機によって奇襲。五十六は世界の戦史に類を見ない前代未聞のこの作戦を、軍令部の反対を押し切ってまで敢行しようとする。それは世界に勝つためではなく、一刻も早く戦争を終わらせるための苦渋に満ちた作戦だった……。







最終更新日  2012.01.04 03:39:49
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2011.11.28
カテゴリ:レビュー 感想

 2011/12/2から東京・池尻大橋にある区ト間というBARを、写真家山下忠志氏のmonochromeな写真作品(モノクロ写真)が飾る。BARで写真展が行われるのだ。
詳細はこちら。http://kutoma.blog94.fc2.com/blog-entry-410.html?

 これを機に、モノクロ写真について考えてみたい。というのは、デジカメが普及した現在、多くの方が当然のようにカラー写真を撮影し観賞しているからだ。カラーも素晴らしいのだが、モノクロの長けているところも知ってもらいたい。
 ご存じのように、モノクロには色がない。この色がないことがモノクロ写真の利点を醸し出すのだ。
↓ これは私の愚作であるが、以下の主張のサンプルとして利用いただきたい。

モノクロ

~ 色を想像させる ~
 モノクロ写真でも懐かしの白黒テレビでもそうなのだが、色のない画像を見た場合、人は色を想像出来るのだ。特に多感な子ども達は想像力に長けている。古い話になるが、初期の「ゴジラ」という映画はモノクロであった。それでも多くの子どもは口から噴かれる炎に“色を観ていた”のだ。
 色というものが足りていないからこそ、人はそれを補完しようとして想像力を活動させる。大切に養われた想像力は、やがて創造する能力を開花させる。物質資源の乏しい日本が成長を遂げた理由のひとつとして創造力がある。新しい製品を創造出来たからこその高度成長期だったはずだ。

~ 色がないからこそ見えてくるものがある ~
 撮影時にカメラの絞りを開けて撮ると、背景がぼける。この方法を利用すると主役な被写体を引き立たせる事が可能だ。例えば人物撮影をする際、背景まで全てピントが合ってしまうと、主役である人物が引き立たなくなる場合がある。いわゆる“ウルサイ写真”ということになる。場合によっては、全てにピントを合わせなければならない写真もあるのだが、主役を引き立たせる必要性については理解できると思う。

 モノクロも絞りの利用と同じように、写真をシンプルにする。例えば、サーカスのピエロと女の子の記念撮影をした場合、カラー写真では色の派手なピエロが目立ちすぎてしまいがちだ。主役は愛娘なので、お父さんカメラマンは悩むところ。でも、モノクロで撮影すれば、ピエロの派手な色使いに娘さんも負けることはないであろう。

 また、モノクロ化という着色のキャンセルを巧みに利用すれば、「人間の目に見えなかった物」或いは「人間の視覚が見落としていた物」が見えてきたりもするのだ。
 人間の視覚は常に膨大なデータを脳に送っている。脳は受け取る全てのデータをまともに処理していては追いつかないので、必要性を判断して選択しているのだ。その時に選ばれなかった視覚情報は捨てられ、認識されることはない。つまり、あなたは「見ていても見えていない物」があるのだ。場合によっては、この「選ばれなかった現物」に大切なことが含まれている。
 着色を削除したモノクロ写真はカラーよりも、見落としていた事実を確認する能力に長けている。

 写真家山下忠志氏は、上記に挙げたように写真展を開催するのだが、今回のテーマは「FLOWERS」であって、花をモノクロで表現している。
彼によってモノクロ化された花からは、今まで気付かなかった新たな美しさを感じ取ることが出来る。
元々美しい花から色を抜くことにより、あなたは斬新な美を発見することであろう。


横尾けいすけ Yokoo Keisuke
mail to keisuke450@gmail.com







最終更新日  2011.11.28 09:13:47
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2011.11.24
カテゴリ:レビュー 感想
今日紹介するのは、映画「指輪をはめたい」http://www.yubiwa-movie.com/

指輪をはめたい(渋谷で観ました。)

facebookで知り合った友人の大野さんから紹介されていた映画。
この映画は、あらすじはメルヘンチックだし出演者は数年前までアイドル系だった俳優が多かったので、すっかり“軽い映画”だと思っていた。
しかし、その思い込みは完全に裏切られたのだった。

山田孝之演じる主役の片山は、事故のため記憶の一部を無くす。無くした記憶とは、自分が誰と結婚しようとしていたのか。複数のカノジョと再度会っても思い出せないのだ。判明したのは自分が多数の女性と付き合っていたという事実だけ。所持していた指輪を誰に贈るつもりだったのか思い出せないのだ。
エンディングは観客を大きく裏切る。「 ー だと思ってた」と言われる方もおられるだろうが、片山の人生にとって、その事故が必要であったことまで予測出来た方は多くはないはずだ。

自分が分からないと悩む人は少なくない。「何を求めているのか分からなった!」と頭を抱える時は、大抵、「何を求めているか忘れてしまった」が正解だろう。


横尾けいすけ  Yokoo Keisuke
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最終更新日  2011.11.25 00:31:37
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2011.11.11
カテゴリ:レビュー 感想
今日紹介するのは、映画「ステキな金縛り」
http://www.sutekina-eiga.com/

三谷幸喜さんが脚本と監督をした最新作品です。三谷さんの手がける作品は安心して観ていられます。なぜなら、必ず笑えるから。
笑わせる方法は、大抵、二枚目の役者にムキになる芝居をさせます。品の良い顔立ちが必死になると、けっこう笑えるのです。
三谷さんは、毒舌もブラックユーモアも使用しません。有ったとしても禿ネタ程度です。私にとって、そういうトゲのない笑いの方が居心地が良くなったのは何時の頃からだったのでしょうか。
先日観た最新作「ステキな金縛り」も三谷作品らしく、優しい笑いが豊富でした。

出演者も強者(つわもの)がズラリと並んでいます。
深津絵里、西田敏行、阿部寛、中井貴一、浅野忠信、竹内結子・・・主演級の俳優ばかりです。かといって柴咲コウのような、出演すれば必ず客が入るような女優は、三谷さんは使わないのです。手っ取り早くお客を集めるために人気俳優もしくはアイドルを出演させる映画も有りますが、こういう映画こそB級と呼ぶべきだと思います。
出演者でもうひとつ凄かったのは、ちょい役。これまた主演級がちょこっと顔出ししています。篠原涼子、佐藤浩市、深田恭子といった俳優陣が脇を固めるのは、ちょっとハプニング。
さらに大変驚いたちょい役は、唐沢寿明。「白い巨塔」の財前教授をもじったキャラなのか、医師であったのですが、3分も画面に現れなかった。それでも存在感を醸し出した唐沢寿明は超一流。


横尾けいすけ Yokoo Keisuke
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最終更新日  2011.11.18 22:37:47
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2011.07.03
カテゴリ:レビュー 感想
 「マルモのおきて」 最終回が先ほど放送されました。爽やかな終わり方で大変良かったです。
? あらすじは、6歳児の双子、笹倉友樹(鈴木福)と薫(芦田愛菜)は、癌で父を亡くす。母親(鶴田真由)は育児ノイローゼで子ども達を捨てる形で離婚している。子ども達には故人と伝えている。父を亡くした二人は、父の旧友であったマルモ( 阿部サダヲ)に育てられる事となった。子育てを知らないマルモと双子の子ども達の奮闘記です。
 ちなみに、後半では母親のノイローゼも完治し、子ども達と再び絆を結べるようになりハッピーエンドなのです。

 注目したいのは、マルモが作った「おきてノート」です。
 子育てをしたことのない彼が、二人と家族を築くために作ったルールブックです。毎晩ひとつずつ、おきてを作って三人で確かめるのです。それがこのドラマの題名にもなっているのですが。
 それで、「おきてノート」の内容をご覧頂きたいのです。

・子どもは子どもらしく!犬は犬らしく!(第2話)
・遠慮は無用(第3話)
・うがい、手洗い、かぜひかない(第4話)
・すききらい、いわないのこさない(第5話)
・好きでも嫌いでも家族(第6話)
・たんじょう日は家族みんなでお祝いすること(第7話)
・そうじはちゃんとやること!足ウラせいけつ!バイバイスリッパ!(第8話)
・ケンカしたあとは、ペコリンコビーム(第9話)
・みんなでみんなを応援しよう(第10話)
・はなればなれでも家族(最終話)

 すごく単純な内容ですが、このマルモの提案は家族として幸せにやっていくために、とても必要なことなのです。これをそのまま出来ていれば家族は成立するのです。
 如何せん、血のつながりだけで同じ屋根の下に住み、ケンカをしても謝らない、親兄弟を応援しない、こんな親でなければよかったのに、とか感じている家族が多い中で、(多い中でというのはそういう人が少なくないという意味です)マルモの作った「おきてノート」は絶対的に正当なのです。

 本当に分かっている啓発家は、難しい事を言いません。哲学書じみた表現なんかしません。伝わらない方法で自分の秀才ぶりをアピールしても意味がないからです。
 石井裕之さんが、言われていたことがあります。「おそらく、幼児の頃に言われた「挨拶しなさい」とか「ありがとうと言いなさい」、「イジメをしてはいけません」などなどの事を守っていれば、それだけで幸せになれるはず。幸せになっていない人はそれを守れてないから。
 そのとおりだと思います。幼児にはそれが道徳でも、大人にはそうもいかない事があるなんて、ウソでしょう。
 
「マルモのおきて」すら碌に出来ないから、幸せに成れないのです。


横尾けいすけ Yokoo Keisuke
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最終更新日  2011.07.03 23:27:22
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2011.05.11
カテゴリ:レビュー 感想
ブラック・スワン

封切りの今日はレディース・ディであり女性客で混雑していた。しかし、人気は「八日目の蝉」のようで「ブラック・スワン」はそれなりの観客数だった。

ストーリーは、(以下引用)
ニューヨーク・シティ・バレエ団に所属するバレリーナ、ニナ(ナタリー・ポートマン)は、踊りは完ぺきで優等生のような女性。芸術監督のトーマス(ヴァンサン・カッセル)は、花形のベス(ウィノナ・ライダー)を降板させ、新しい振り付けで新シーズンの「白鳥の湖」公演を行うことを決定する。そしてニナが次のプリマ・バレリーナに抜てきされるが、気品あふれる白鳥は心配ないものの、狡猾(こうかつ)で官能的な黒鳥を演じることに不安があり……。(引用終了)

おそらく純粋培養で英才教育を受けて育ったニナは、黒鳥に化けて王子様を誘惑する官能的な演技が出来ずに悩む。バレイのテクニックには長けていても、女という性を演じられないのだ。悩みが高じて彼女は、やがて幻覚を見るようになる。

見所はまず、ニナの幻覚。どこまでが現実でどこからが幻覚なのか、視聴者によって判断が分かれるだろう。それでイイ。混沌としているからこそ彼女の錯乱に恐怖を感じる。
幻覚に襲われる(というか、彼女は官能的な女に変わるために、それを欲したのかもしれない)辛さを乗り越えて、最後には黒鳥を演じられる訳だが、カーテンコールのラストシーンをどう判断すべきか悩むところだ。「白鳥の湖」のストーリーも叶わぬ幸せなのだが、それとオーバーラップしている。

主演のナタリー・ポートマンは、この作品でアカデミー主演女優賞を獲得した。おめでとう!
彼女の演技力は素晴らしい。白鳥のように気品あふれる時のニナもブラック・スワンのように官能性に富んだニナも十二分に演じている。思い出せば映画「レオン」の少女マチルダを演じたとき既に、その官能を演じる力は存在していたのだ。アカデミー主演女優賞は当然であろう。
この映画では、左だったか頬に大きめの吹き出物が有るのだが、これもニナの苦悩を表現している。


横尾けいすけ Yokoo Keisuke
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最終更新日  2011.10.26 22:56:44
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2011.05.02
カテゴリ:レビュー 感想

八日目の蝉ポスター

要するにタイアップなのですが・・・
映画の内容的に 洒落にならないかも(笑

いや、洒落に出来て笑えるからこそ、人は幸せになれるのかも。


横尾けいすけ Yokoo Keisuke
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最終更新日  2011.05.03 05:17:04
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2011.05.01
カテゴリ:レビュー 感想

八日目の蝉
八日目の蝉

僕の私感なんですけどね。舞台と映画の演技の違いは、体全体の演技に重きを置くのが舞台俳優で、表情に重きを置くのが映画俳優だと思うのです。それで、永作博美は表情の作り方が素晴らしいのです。
10年くらい前だったか、NHKのドラマで「玩具の神様」という連載が有って、永作が詐欺師に騙される女を演じるのだけれど、あの頃から彼女は表情が最高でした。
今回の希和子の演技でもどれだけ多くの観客を泣かせるのでしょうか。

カンヌ映画祭なんかで賞が取れるとイイですね!


横尾けいすけ Yokoo Keisuke
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最終更新日  2011.05.01 23:13:43
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2011.04.29
カテゴリ:レビュー 感想
八日目の蝉
映画「八日目の蝉


ゴールデンウィーク初日のシネコン映画館は子どもで賑わっていた。「名探偵コナン」が目的らしい。そのためか、「八日目の蝉」は割と小さな会場での上映となったがアクション映画ではないので超大型画面である必要もなく、地道なパフォーマンスで観客を魅了した。

名作である小説を更に素晴らしく仕上げる映画化は数少ない。映像化には時間的な規制があったり、役者が はまらなかったりでガッカリすることも少なくない。最近では「ノルウェイの森」なんか、怒りを感じるくらい酷かった。
良かったのはちょっと古いが「老人と海」、原作に負けない映画化であった。

そういう意味で、「八日目の蝉」の映画化は歴史的な事に成るだろう。
原作以上の構成に仕上げた脚本家 奥寺佐渡子氏、監督 成島出氏は「八日目の蝉」の大切なメッセージを充分に伝えた。それは人間の本当の願望なのだが、器用に出来ないがために辛い事。ただ単に愛することなのだが、この物語りに出てくる出演者全員が愛したいのに愛せないのだ。そのジレンマを上手く仕上げた。

恵理奈(薫)を演じる井上真央さんは今までアイドルのイメージも強く本格的な映画に初挑戦なので不安もあったが100点の演技だった。欲を言えば、心に多大な辛さを抱える少女の役なので“冷たい”瞳が欲しかった。親の愛を知らないこの役には、浅野温子みたいな冷たい瞳が欲しい。

そして!
そして、期待どおりの結果を出したのが 、誘拐犯 希和子を演じた永作博美である。永作は15年ほど前にアイドルから女優に転身したが、これほど末広がりな芸人も少ないと思えるくらい年々良くなる女優だと感じる。この撮影の時に40歳であったそうだが、こんなにも素敵な40歳は数少ない。
「浮気相手の妻が産んだ子を溺愛する母性」を多くの女性が理解出来ると言う。だからこの小説はヒットしたのだが、いざ、それを演じるとなると大変難しいと思うのだ。脚本に書いてある台詞を読めばよいのでないのが役者業なのだと改めて感じた。永作にしか出来ない演じをこの映画は発表したのであり、永作は50年後もこの映画で輝く演技を続けるであろう。イングリッド・バーグマンやヴィヴィアン・リーがいつまでもその映像作品で輝き続けるように。


横尾けいすけ Yokoo Keisuke
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最終更新日  2011.04.30 01:08:29
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