ピアノの測定
いろんな工房、メーカーを見てきて、不思議だったのは、弦を張った後の状態をほとんど測定しない事だ!経験的に分かっているのかもしれないが、少なくても工房で修復する時は、これをせず、いきなり解体、修復してしまう。つまり、オリジナルの何を尊重し、何を改善したら言いかという「診断」をせずに、いきなり大手術してしまうのだ!今日は、弦の長さ、太さ、張力、インハーモニシティー、弦を張ってある状態での響板のそりの状態を測った。昭和39年製造のこのイースタイン、気合が入っているのだが、トータル的なバランスをあまり考えてないように思われる。ただ、当時の調律師の感覚がふんだんに設計に盛り込まれていて、気合を感じた!でも、やっぱり、無駄に複雑な事してるなと思った。