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青き天体研究所

青き天体研究所

プロローグ

中国の奥深く、神々が眠っているとされているこの地で二つの影がぶつかり合っていた。
その大きさと速さからして恐らくパーソナルトルーパーかその辺りだろう。
だがその姿は全く異なるものであった。
一体は青い体をした龍を模しており、その姿は半年前協力してくれた龍王機であった。
そしてもう一体は黒く変色してはいるが、半年前龍王機と共に協力してくれた虎王機であった。

『もう諦めろ、龍王機。大人しく我が主の下に来る事だ。』

その虎王機のパイロットは無人である筈の龍王機に向かって話す。
だが龍王機は答える気が無いかのようにうなり続けていた。

『もし我が主の下に戻らない場合は破壊する。それでも構わないのだな?』

そう尋ねた瞬間、龍王機の口から炎が出てきた。
それが虎王機に当たりダメージを負わせた。

『それが答えか・・・致し方あるまい。悪く思うな!!』

虎王機は一瞬にして龍王機の近くに寄り、鋭い爪を龍王機にぶつけに行く。
龍王機はその速さについて行けずダメージを負う。
だが龍王機もダメージを受ける瞬間、虎王機の首元を噛み付きダメージを与えた。
お互い重傷とも言えるダメージを与える事に成功した。
だが虎王機は段々とそのダメージが治っていっていた。

『良くやった方だと褒めてやる。強念者無しでここまで渡り合えたのだからな。だが・・・・これで終わりだ!』

そう言って再び虎王機は龍王機の近くへと寄ろうと高速移動を開始した。
再び龍王機の体にダメージを与えようとした瞬間であった。
龍王機の口から何十何百の札が現れ、龍王機の身を隠していったのだ。
そんな事などお構い無しかのように虎王機の振るった腕は止まらない。
だがその腕は空を切ってしまった。
当たった感触を受けない事に対して舌打ちをする虎王機のパイロット。

『・・・・・・なるほど、彼女に助けを求めに行ったか。彼女は選ばれているからな・・・。だが逃がさん!』

虎王機は空に向かって咆哮する。
そして龍王機を追って物凄いスピードである場所へと向かい始めた。
そう、始まりの場所へと・・・・・・・。








その様子を遠くで見ていた二つの影があった。
一人はシュウ=シラカワ、そしてもう一人は白衣を着た女性であった。

「ついに始まってしまいましたね、本当の戦いが。彼の様子は如何なんですか?」
「大分調子は元に戻ってきているわ。だけど完全には治りはしない。治せないのだから・・・」
「そうですか・・・・。私はこれから私なりの行動をしたいと思います。」
「そう・・・。あの子の事は私に任せてね。だから貴方は」
「分かっています。ではまた会いましょう、今度は戦場で。」
「ええ。」

そう言って二人は何処かへ行ってしまった。

本当の戦いとは?彼の様子とは?それらの謎を残して・・・・


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