2024/03/24(日)12:00
大徳寺雲林院 〈百人一首ゆかりの地〉
天津風 雲の通ひ路 吹きとぢよ
をとめの姿 しばしとどめむ
僧正遍照
百人一首12番、僧正遍照の歌。
六歌仙の一人の僧正遍照(816-890)は、桓武天皇の孫で、出家前は蔵人頭として
仁明天皇(810-850)に仕えていた。
今の雲林院がある紫野一帯は、平安時代には狩猟が行われる荒野で、仁明天皇の先代の淳和天皇が離宮を造営し、その後引き継がれ、869年に僧正遍照が招かれて「雲林院」という官寺になった。
この歌の“ゆかりの地”は北区紫野にある「雲林院」にした。
〈大徳寺前〉の交差点から大徳寺通を南に下ったすぐのところにある。
かつては広大な敷地を持つ寺院だったが衰退し、鎌倉時代にはその敷地に大徳寺が建てられ、
1324年に大徳寺塔頭として再興した。
現在の雲林院はこじんまりとしている。
1707年に再建された観音堂がある。
門前にはお寺の紹介とは別に、
「源氏物語ゆかりの地」のプレートがある。
第十帖「賢木」に、光源氏が出家しようと雲林院に籠るというエピソードがある。
雲林院
京都市北区紫野雲林院町23