一枚のしおり

2006/06/20(火)14:18

クローディアの秘密 E.L.カニグズバーグ 著

本(115)

<クローディアは退屈だった。何か変わったことがしてみたい。でもダサいのはいや。家出することにしたクローディアは、一定の目標を持って計画を立てる。それは、快適で、今までとまったく違っていて、家のように気楽でいられるところへ行くこと。クローディアは慎重にパートナー(弟)を指名し、行き先(メトロポリタン美術館)を選んだ。でも、冒険に不測の事態はつきもの。すぐに、クローディアと弟のジェイミーは、専門家でも解けないような美術品にまつわるミステリーに巻きこまれることに。しかし、この謎を解くことができれば、クローディア自身が求める答えが見つかるかもしれない。> 化学者でもあり、母親でもあるカニグズバーグの作品は、日本の子ども達とはひと味違うスパイスが利いている感じがして魅力的です。 家出先に「メトロポリタン美術館」を選ぶのもさすが! そういえば昔、NHKみんなの歌に『メトロポリタンミュージアム』というのがありましたが、この本が元になっていたようですよ。 美術館の中の小さな天使像が、ミケランジェロの作品であるかどうかを調べる過程で、大人の階段を上っていくクローディア。 子どもだけでなく大人にとっても面白い本だと思います。

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