一枚のしおり

＜多くの女性たちと気ままな恋を楽しんできた中年男ドン・ジョンストン（ビル・マーレイ）は、ある日、「あなたの息子がもうすぐ19歳になります」と書かれた匿名の手紙を受け取る。困惑したドンは隣に住む親友のウィンストン（ジェフリー・ライト）に促され、手紙の主を探すためアメリカ大陸横断の旅に出るが……。＞

風変わりな映画です。
かつてはドン・ファン（古い言い方ですが）・コンピュータービジネスにも成功したドン、今では恋人にも見捨てられるほど無気力な中年男性。
親しくしている子沢山の隣人にけしかけられて、なぞの手紙の主を捜す旅に出るのですが、このビル・マーレイの脱力さ加減が妙に良くて、最後まで飽きずに見てしまいました。
かつての恋人達がそれぞれ個性的で面白いし、随所に使われるピンク色のアイテムが謎めいて・・・
ＢＧＭのエチオピアンミュージックが、これまた珍しくて妙な魅力があったし・・
終わり方がちょっと唐突な感じもしますが、この映画にはふさわしい気もします。