一枚のしおり

2008/02/02(土)22:22

家日和 奥田英朗著

本(115)

<ネットオークションにはまる専業主婦、会社が倒産し主夫となった営業マン、ロハスに凝る妻に辟易する小説家…。ちょっとズレても家庭は続く。夫と妻の心の機微を軽妙に描き出す、ビター&スウィートな「在宅」小説。>  サニーデイ  ここが青山  家においでよ  グレープフルーツ・モンスター  夫とカーテン  妻と玄米御飯 そのどれもが、可笑しくてちょっと変わった夫婦の形。 今時の都会のあちこちで見かける「家」の様子なんだろうな。 ネットオークションにはまって、勝手に夫の持ち物を出品してしまうなんて、行きすぎだけど、いかにもありそう。 「妻と玄米御飯」は、もしかしたら著者の「家」の様子なのでは?と思わせるくだりも。 身近な人のことを書きたいけど書けないジレンマが可笑しい。 気軽に読めて、楽しい短篇集です。 いつ読んでも奥田英朗作品は面白い!

続きを読む

総合記事ランキング

もっと見る