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テーマ:ウクライナ(156)
カテゴリ:新聞
![]() 2022年11月時点において、ウクライナの農家、支援国及び慈善団体の協調的行 動は、ロシアによる黒海のウクライナ港湾の封鎖などの、不条理な戦争の影響に起因 したウクライナ国内の穀物貯蔵庫の緊急的なニーズに対応しています。この国際コミ ュニティにより供与された貯蔵庫は、ウクライナや世界の食料安全保障にとって極め て重要なトウモロコシ、小麦及びヒマワリ種子を含む穀物を農家が輸出、加工もしくは 国内消費するまでの間、貯蔵を可能にし、ウクライナ経済を支えています。 ウクライナの農家の方々は、今年も収穫を続けていましたが、収穫物を安全に保管で きずにいました。ロシアによる数か月にわたる黒海の港の封鎖は、昨年からのウクラ イナの穀物が大量に集積され、在庫となりました。さらに、ウクライナの民間のインフラ への被害により、貯蔵施設のおよそ 15%が損傷または破壊され、アクセス不能にな っています。国連の仲介による黒海穀物イニシアティブは、ウクライナの黒海にある 一部の港を開放し、EU 主導の連帯レーンとともに、多くのウクライナ産穀物を世界市 場に放出し、世界の食料価格を安定させるために不可欠なものとなっていますが、こ れまでの輸出量は例年に比べて半分となっています。これを受けて、ウクライナ農業 政策・食料省は、1,500 万トンの補完的な貯蔵施設の支援を要請しました。 必要な貯蔵量である 1,500 万トンのうち、国連食糧農業機関(FAO)は、カナダ、日本、 ミンデルー財団からの資金提供を受けて 600 万トンを、USAID(米国国際開発庁)に よるウクライナ農業強靱性イニシアティブ(AGRI-Ukraine)は 170 万トンを、ハワー ド・G・バフェット財団は 67.6 万トンをカバーしています。これらの支援は、穀物の貯蔵 バッグ、貯蔵施設及び充填機材の購入に当てられており、多くは将来の収穫の際に も再利用されることになります。また、残りの 662.4 万トンは、ウクライナの農家の方々 が対応します。 ロシアが世界の食料供給を操作し続ける中で、同盟国やパートナーは団結して世界 に食料を供給し続けているウクライナの農家の方々を支援しています。こうした一体 化した取組は、世界で急増する食料ニーズに対して、我々ドナーとウクライナの人々 が共同して成し遂げたものです。 出典:外務省ホームページ(URL) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
November 29, 2022 03:40:55 PM
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