MAPLE HOUSE

右京の髪がまた伸びてきて、
自分で切る自信がなくなっていたので、
前に右京の友達が行っているという床屋に行ってみることにしました。


行ってみると、店の前に、でっかいハーレーのバイクが置いてあって、
なんかちょっといかつい感じのメンズの美容室的なところでした。


右京は店構えからして、ちょっと怖かったみたいで、
すごく嫌がり、しまいには泣き出しました。


でも、ただバリカンで短くするだけだったら、
どこでもいいとは思いますが、
右京の場合は、長めにしたいという希望と、
あんまりイメージが変わるのも嫌だという希望もあり、
バリカンじゃなくて、カットとなると、
やっぱり男を切りなれている人の方が、
ちょっと男の子らしく、かっこよくしてくれるんじゃないかと思ったので、
そのメンズの床屋で切ろうと決めていました。

でも、右京には男はちょっと怖くて、
女の人の方が安心感があるみたいで、
大人のおじさんばかりいるということも、怖かったんでしょう。


なんとか20分くらいかけて車の中で説得して、
右京もようやくあきらめてくれたようで、
腹をくくって、扉をあけました。


すると、「ご予約のお名前は・・・」
と言われました。

え？床屋って予約するの？

予約なんてしてませんが、次の次でできますということで、
そんなに待たずにやってもらうことができました。

夕方で結構混んでいたので、
右京は、隣にある同じ系列の女性用の方のお店で切ってくれることになりました。

それは右京にも好都合でした。

切ってくれた人は、少しおじさんって感じでしたが、
子供にとても優しく、子供の扱いが慣れている感じでした。

その美容室は、うちのサッカーチームの監督・コーチや、
子供たちもたくさん通っているところで、
知ってる名前がたくさん出てきたりして、親近感がわきましたし、
横浜マリノスの監督の、木村和司さんも行きつけの美容室ということで、
サッカー談義で盛り上がりました。

その美容師さんも、サッカーをやっていたということで、
子供とも話が合って、右京も打ち解けたようで、
試合の話など、自分から話していました。


アジアカップの決勝ゴールを決めた、李忠成風に、
結構かっこよく仕上がり、私も右京も大満足！
最後にシャンプーをしてくれて、試合帰りのバサバサだった髪も、
サラサラになりました。

最後にワックスを少しつけてくれて、
「こうやって、真ん中を少し立ち上げると、かっこよくなりますよ」

と教えてくれたのですが、
右京の髪は、私に似てとても堅いので、すぐ寝ちゃってました。


家に帰ってきてからも、私も旦那も、「かっこいいじゃん！」と
何度も言っていましたし、右京も自分で鏡を見て「かっこいいね」と言ったり、
楓花も「あ、にいに、髪かっこいいね」といっちょまえに言っていました。


まあ、料金は2600円と、1000円カットよりは少し値が張りましたが、
それでも、本人・家族が大満足のできなので、
その値はありました。

帰りに、ガチャガチャを一回やらせてくれて、
ガムもくれました。

右京もかっこいい髪になったことと、
美容師の人が優しくて、面白くて、話やすかったことと、
帰りにおもちゃとお菓子をもらったことで、
多分この美容室を好きになったんじゃないかな～。


私も、一緒に隣の女性用の美容室の方に通っちゃおうかなと思いました。

なぜなら、親と一緒にカットなら、中学生までの子供は無料！と
書いてあったからです。

楓花も、結構伸びてきたから、そろそろ肩くらいまで切ろうかなと思いつつ、
なかなかやりだせない。


一回切ったから、勇気がないわけじゃないんだけど、
ただ、面倒なだけ。

私も切りたいな~って思ってたから、親子で切ってもらうのにちょうどいいかも！


ちょっと寂しいけど、これでもう右京の髪を私が切るのは、
前髪くらいで終わりかな。