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地震が起きたとき、私は職場、楓花は保育園、右京は学校、パパは相模原で仕事でした。
私のことから話すと、 職場であるみなとみらいの日産ビルは、免震構造の高層ビル。 そして、私がいたのは中層階の12階。 免震構造だと、中層階が一番揺れ幅が大きいそうで、 それはそれはゆれました。 みんな机の下にもぐり、キャーキャー言ってる人もいましたが、 私は、特に、身の危険を感じる怖さではなく、 この揺れによって、家の食器棚が倒れているのではないかと心配で、 とても怖かったです。 とにかく早く帰りたかったのですが、電車は止まっている。 とりあえず残っていた仕事を済ませて、 私は歩いて帰ることを決めました。 だって、ここで待っていたって、子供たちを誰も迎えにいけません。 近くにいる義母も、近くにいても自分だけで精一杯だし、 旦那なんて、まったくあてにできません。 子供たちを迎えに行けるのは私だけですから。 同じ横浜市内に住んでいる友達と一緒に歩いて帰りました。 最短ルートは国道1号線を通る方だけど、 いつも車で通る道は16号の鎌倉街道の方だったので、 ちょっと遠回りだけど、知ってる道を通ることにしました。 バスも走っていましたが、歩いている私たちを抜いたり抜かされたり、 速度はほどんど一緒でした。 歩いている人もたくさんいましたので、 友達も一緒だったし心強かったです。 途中で上大岡で休憩がてら座って温かいものでも飲みたかったのですが、 お店はどこも混んでていて、 入れそうなところは、「地震のため閉店です」とのことでした。 そりゃそうか。 大きい駅なので、バスやタクシーを待つ列や、電車の復旧を待って並んでいる人など、 長蛇の列があちこちにできていました。 私は、どこに並びもせず、とにかく歩き続けました。 家が近づいてくると、あたりは停電で街灯も消えて真っ暗でした。 でも、違う道に行くと、電気はついていました。 停電と言えば、うちの駐車場は機械式駐車場。 災害時にはいつもエラーで止まってしまうのです。 やっと家について、うちの車で友達を送っていくつもりでしたが、 案の定駐車場は動きませんでした。 仕方なく友達と別れ、私は自転車で保育園に向かいました。 保育園では、先生方が7~8人残り、子供は3人くらい残っていました。 そのうちの一人が楓花でした。 みんなおにぎりを食べて、待っていてくれました。 保育園は、ずっと停電していたので、なかなか連絡が取れず、 唯一学校とは公衆電話で連絡が取れていて、「横浜から歩きます」というのを 伝えていたので、 保育園の先生は、私が横浜から歩いていることを学校から聞いたようです。 右京は、まだ下校前の時間でしたので、学校で保護され、 親が迎えに来た人から帰っていました。 うちはもちろんいけないので、ずっと学校にいるものと思ったら、 途中で「学童から引取りがあって、学童で預かっている」 と先生から連絡がありました。 でもそのあとに、旦那からのメールで、「学校にいるらしい」という情報もあり、 結局時間が遅かったから学校にまた戻されたんだなと思いました。 学童も停電したので、連絡が取れずにいました。 今日学童に行って聞くと、停電で暖をとれないので、 学校の方がまだ暖かいだろうということで、また学校に引き渡したそうです。 先生は、「また連れてくるくらいなら、最初から引き取らなきゃいいのに・・・」 と、ちょっと不思議がっていました。 でも学童では、非常食代わりに、お菓子が食べ放題だったみたいで、 まあ、学校にいても食事は出ないだろうから、学童に行った意味はあったかなと思います。 学校までは、保育園の先生が車で送ってくれました。 自転車だと、子供を一人しか乗せられない仕様なので、 右京を迎えに行った後は、歩きで帰らないといけなかったので、 車で送ってくれてとても助かりました。 学校に行くと、右京ともう一人残っている子がいました。 校長室で、担任や他の先生と楽しそうにしていました。 右京を迎えに行ったのは22時でしたが、 多くの先生方が残ってくださっていました。 担任も新婚で奥様がいるのに、 クラスの子が残ってしまったために帰れなくて申し訳なかったです。 私たちが帰ったらすぐに帰ったことでしょう。 二人を連れてやっと家に帰ってきて、家の中の様子をよく見てみると、 まず食器棚は倒れてないし、 落ちていたのはスヌーピーのぬいぐるみくらいでした。 うちのマンションは、ちょうど耐震偽造があった時に作られたので、 耐震については、丁寧に説明もあったし、 構造上も、1階は半地下というくらいだから、しっかりとしているのかな。 子供たちも私も、一番安全なところにいれたので、 それは不幸中の幸いでした。 旦那は、クレーンの上にいたそうで、本当に危なかったのですが、 何とか無事で、帰りには義母の家に寄ってきて、 義母の家もテレビが落ちて、冷蔵庫がずれたくらいで、 大丈夫だったみたいです。 私は結局4時間ほど歩きました。 たまたまヒールのない歩きやすい靴だったので、 そんなに足が痛くならずにたどり着けました。 帰ってきて寝るころには、スネと足首が筋肉痛になってました。 あと、携帯の歩数計のアプリでは、2万7千歩になっていました。 そんなに歩いたんだな~。 でも、歩けるということと、歩けば4時間かかるということ、 歩きやすい道など、色々わかりました。 靴も、ヒールの靴を履いていく日もあるので、 歩きやすい靴は、避難用に職場に置いといたほうがいいということ、 携帯の充電器も常備していた方がいいことなど、 災害に備えて色々なことを学びました。 食器棚は、大丈夫ではありましたが、もっと大きく揺れたときに備えて、 倒れないように対策をしておきます。 あと、電子レンジとか、テレビとか、 その辺を固定しておけば、あとはマンション自体が破壊されることは なさそうだから大丈夫かな。 もう災害は嫌ですけどね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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