コミニュケーション 映画舟を編む
コミュニケーションで悩んでいる時にモチベーションを上げる考え方
映画「舟を編む」は、コミュニケーションが上手くいかない時、またコミュニケーションへの自信をなくしている時に前向きになれるヒントをくれる作品でもあります。コミュニケーションに悩んだ時にモチベーションを上げるための考え方を、映画「舟を編む」からご紹介します。
1. 人によってコミュニケーションの取り方は違う
映画「舟を編む」で、寡黙でおとなしい主人公の馬締は、当初配属されていた営業部で成果を上げることができず親しい同僚もいません。幸運にもその後、言葉へのこだわりと繊細さを見出された彼は辞書編集部に異動することになりますが、異動先でも同僚とうまくコミュニケーションをとることができません。明るくおしゃべりな同僚に話しかけられ馬締がうまく応えられないでいると「バカにしている」と誤解されてしまいます。
たとえ黙っているだけでも、相手によっては誤解されてしまうこともあります。人によってコミュニケーションの取り方、つまり伝え方や受け取り方は異なるからです。意図していないのにネガティブに受け止められるのは辛いことですが、お互いにコミュニケーションが不足している場合にはすれ違いが起きてしまいがちです。こうした状況に悩んでいる時に向き合いたいのが次の言葉です。
2. 他人の気持ちはわからないのは当然、だから話をする
映画「舟を編む」では、主人公の馬締が「他の人の気持ちがわからない」とコミュニケーションへの自信をなくした時、彼をよく知る下宿先の大家さんが励ますシーンがあります。そこで大家さんが口にするのが「他人の気持ちがわからないのは当たり前」「わからないから話をする」という言葉です。
コミュニケーションへの自信を失っている時に誰かとの関係が上手くいかないと「理解してもらえない」「相手の気持ちがわからない」とさらに自信をなくしてしまいます。しかし、苦手意識があるせいでコミュニケーションを遠ざけてしまっては、状況は改善からは遠ざかるばかり。少しずつでもコミュニケーションを継続することを意識してみましょう。また互いに理解を深めるには時間がかかるのも事実。焦らず、急がずにコミュニケーションを取り続けましょう。
3. 自分の持ち味を大事にする
映画「舟を編む」で、主人公の馬締は恋心を伝える方法として恋文をしたためます。渡すべきか悩んだ馬締は同僚に相談。同僚は恋文という伝え方に驚き、それが一般的な方法ではないことを伝えながらも、そのまま恋文を相手に渡すことを勧めます。
現代で恋文をしたためる人は多くないかもしれませんが、だからこそ馬締の個性や性格がよく表れるのも事実です。「他の人と同じようにできない」と思っても、その違いこそがあなた自身の個性であり魅力を表しているかもしれません。話し方、聞き方、連絡の取り方など、自分のコミュニケーション方法のこだわりや、ユニークだと言われた点はありますか?コミュニケーションにおける自分の持ち味を大事にし、活かすことを考えてみましょう。
4. できる時には自分のコミュニケーションに変化を加えてみる
映画「舟を編む」で、同僚とのコミュニケーションを改善しようと考えた馬締は、慣れないながらも元気な挨拶をしたり天気の話を切り出したりと彼にとって新しい方法でコミュニケーションを取ろうとします。関わりを持とうとする馬締の気持ちが伝わったように、同僚は少し戸惑いながらもそのやりとりに応じます。
時には自分の安全圏から一歩踏み出し、新しいコミュニケーション方法に挑戦してみることも大切です。挨拶や天気の話をはじめ、例えば誰かの作業の手伝いを申し出たり、またその人の得意分野について教えてもらいに行ったり。あなたにとって今までと少し違うコミュニケーションを、無理のない範囲で考えてみましょう。少しの簡単な行動が相手との繋がりに変化をもたらすかもしれませんし、そうした少しずつの積み重ねであなたのコミュニケーションの幅も広がっていくはずです。
誰かとの関係や理解を深めるのは誰にとっても簡単なことではなく、また時間のかかることでもあります。「コミュニケーションが苦手」と感じても、そもそも関わり方は人によって異なり、正解は存在しないのです。コミュニケーションの持ち味と魅力は人それぞれ、ということを映画「舟を編む」は教えてくれているのかもしれません。
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