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☆るう なーす☆

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2004年07月31日
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カテゴリ:カテゴリ未分類
今日の仕事も先週土曜ののメンバーとほとんど同じだった。

それは体調の思わしくないFさんのうちに行かなければならなかったからだ。
事情・体調を知っているメンバーのほうが、
判断しやすい。
利用者のためでもある
(状況は7月21日の日記を参考に・・・)

先週も先々週も体調思わしくなく、清拭(体をタオルで拭くこと)しかしていないFさん
『今日こそ入っていただきたい!』
と、思っていた

それはメンバーにも先週はなしていた。
「今の(悪い)状態で安定するのであれば
様子を見て私は入れてあげたい
お風呂の大好きなFさんだから・・・
お風呂に入ったときの『気持ちいい』と言う言葉、
もう一度聴きたい」
と。

メンバーの意見も同じだった。



---------------------

「こんにちわ~!」

訪問すると、Fさんはベットの頭をを少し上げて寝ていた。

「Fさん、お風呂屋さんですよ~」
するとこちらを少し向く。

「お風呂に入りたいですか~?」
そう問うと、『うんうん』とうなづく。
痙攣もなく、反応もいい。
「血圧が問題なければお風呂に入りましょうね!」
そう言うと『うんうん』とうなづく。

訪問看護婦さんの記録ノートを覗いた。
そこにはおかゆとうなぎを経口摂取したと記載があった。
「お母さん(Fさんの奥様)、
今日はご飯食べられたんですね~!よかったぁ~」

先週お邪魔した時はもう何も食べられず、
週に三回通っている透析先での点滴だけで栄養を取っていたのだ。


「おなかも痛くない?」
ヘルニアをもっているFさんに聞く。
『痛くない・・・』と、呂律が回らないも返事が口から読み取れた。

バイタルもドクター指示内でOK
「良かった~!今日は入りましょう!」
その私の声にスタッフみんな・奥さんが喜びの声を上げた。

もちろんFさんも嬉しいだろう心は読み取れた。


ヘルニアが出ないよう、
力ませないように声がけをしながらゆっくりと浴槽まで抱えて運んだ。
浴槽に静かに沈めていく

今日の入浴剤は『ブルー』
Fさんのために用意した、
さわやかな色のぬる目のお湯に沈めていく。

「気持ちいい?」
そう問う。
『うんうん』
Fさんが今までよりも力強くうなづく。

私たちは
『やった~!』
と言う気持ち。
とても嬉しい


最初に顔を洗う
拭く事は毎週してきたが、洗うのは3週間ぶりだ。
でも、顔よりも痒い体を短いお風呂の時間の中でいちばんこすってあらってあげたい!
石鹸を使い手際よくさっと洗う。
「顔はこれくらいでね!
体に時間かけてあげたい!」


次はヘルパーお姉さんの洗髪の番。
「(3週間ぶりの洗髪だから)二回洗ってあげたいけど、
シャンプー一杯つけてしっかり洗いますからね!」
それも、痒い体を少ない時間の中で沢山洗ってあげたいと言う思いからだ・・・

Fさんは、腰の辺りを手で掻く動作。
痒くて仕方ないようだ。

「ここが痒いんですね~!」
ヘルパーお姉さんが頭を洗っている間、休むことなく体をこする。
Fさん気持ちがよさそうだ。

「体痒かった?」
に、『うんうん』と・・・


洗髪が終わった。
「さぁ~背中洗いましょうね!」
待ちに待った背中洗い・・・
タオルで背中をこすると、
Fさん「きもちいい」と、呂律の回らない言葉で表現してくれた。


    嬉しいな・・・嬉しいな・・・





先週から在宅酸素(HOT)も夜間使用している。
少しでも呼吸を苦しくしないために浴槽には深くは沈められないが、
胸までシャワーをたっぷりかける。


「今日はこれくらいで上がりましょうね!」
体調を考えて少しぬる目のお風呂・・・そして短めの時間であげる。


ベットに戻ったFさん
手際よく着衣のお手伝い。
そして、誤嚥性肺炎予防のため顔・体を左に向けてお休みいただく


「気持ちよかったですか?」
に『うんうん』と。



「また入りましょうね!」
『うんうん』と・・・



「今日は隅田川の花火ですよ!
テレビで見られるかなぁ~?」

そう声を掛けると
「花火・・・」
と言い、Fさんの左腕が上がり、人差し指が宙を指差した。


「江戸っ子だから花火と聞くと血が騒ぐのよ~!」
と、奥様。



    元気、出たかな?
     


        お風呂やさん、また来ますよ!




--------------------------




奥様は会社に帰る私たちをいつも外まで見送りに着てくれる

「気をつけて帰りなさいよ!」

「は~いっ!」

「あんた達が来なくなっちゃったら泣いちゃうわよ~」

「は~いっ!また絶対来ます!」



もうFさんの家とは、
仕事だけの関わりではない心のつながりを感じた


私も・・・私たちも・・・
Fさんとわかれるようなことになったら
自然とこみ上げてしまうであろう


Fさんが望む限り
私たちは一生懸命頑張りますよ

もうそうせざるをえない、止められない気持ちがここにある





---------------------------


帰りの車の中でスタッフと話す

「よかったね~!」


このまま、お風呂はいってもらえず終わってしまったら、
心残りで仕方なかったよね・・・


そんな思いが皆にあったから・・・


「来週も入れるといいね!」





    Fさん・・・
      来週もどうぞ私たちにお風呂入れさせてください





----------------------------------



そして私は肩の荷が下りた。
まだ安心は出来ないが、一つ山を越えたような感じだ


あとは他のナース・スタッフに継いでいこう・・・


誰が伺っても安心して・安全なサービスを提供できることが私たちの目標である












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最終更新日  2004年08月01日 06時44分42秒



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