☆るう　なーす☆

・・・タイトルは訪問者と入浴利用者様と双方に・・・（苦笑）・・・


火曜・・・
「Ｔナース（私）行く」になっている利用者は入院なのか、
ここ２週ほど伺っていなかった。

迎えに来た入浴車に乗ると、
今日もその方のいるコースとはまったく違うコースのカルテ。

見慣れないコースのカルテの中には、
久しぶりに伺う家の名前が並ぶ

半年ぶりだろうか？・・・いやいや、一年ぶりかも・・・

みなとてもいい家で、楽しみに伺う

「あらぁ～、久しぶり～！
来ないからやめたのかと思ってあの看護師さん元気かって聞いたら、
回る地域が変わっちゃったとかって～」
と、Ａ様の奥様。

「そうなんですよ～
なかなか最近こっちのほう回れなくて・・・
私もＡさん元気だったかとても心配していたんですよ～
元気そうでよかったぁ～」

と、今まで顔を出せなかった間の私の驚くべき出来事（笑）、
Ａさんのお孫さんの成長などを大きな笑い声上げながら楽しく会話した。

Ａさんも変わりなかった
呼吸が困難なため喉に穴を開け呼吸しやすく（気管切開）しているのだが、
以前は痰（たん）の量がすごく、入院することもあった。
私が訪問していない間とても心配していたが、
サチレーション（血中酸素の濃度）も良好な数値を示していた

「またきますね～！」
・・・本当に・・・近いうちまた来れたらいいな・・・

笑顔で楽しく仕事の出来た時間



次のお宅もお正月以来・・・
外国人の方Ｊさん

奥様は日本人で、高齢ながらとてもさばさばとした方
いつも仕事を・会話をしていてとても気持ちがいい

「あらぁ～久し振り～！！」
とＪさんの奥様の語尾の上がりまくった一声で迎えられた

「久し振りです～っ！お元気でしたかぁ～！！」
私もうれしく上がった声で返す

利用者Ｊ様も笑顔で・・・

「まったく～っ！このコースは誰が決めるんだろうねぇ～！」
と奥様（笑）

私は『あっちあっち！』と、
私たちスタッフとは別車で特殊浴槽を運んできた、
窓際で猫とじゃれているお兄さん（上司）を指差した（笑）

ここでも長い間伺わなかった間の出来事を面白おかしく話す。
もちろんＪ様・奥様・お孫さんの話も弾む

「あなたが来ないとげんきがでないわよ！！」
・・・ありがたい言葉だ。


その後のお宅も決まったせりふのように
『あら、看護師さん久し振りね～』と・・・
みんなどこに行っていたのか聞く（笑）

　　「首になったかと思っていたでしょう！（笑）」



そうやって笑いながら久し振りの家ばかりの訪問の一日を終えた

久し振りの訪問に勝手が違う緊張感はあったが、
うれしい疲れが残った



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今日の日を、私はとても今大事に思う

ここ数週間、
ある出来事からこの職場での私の価値を自分自身に問いかけていた。

　　　　

　　　　　　　　使い捨てのコマにしか過ぎない
　　　　　　　変わりはいくらでもいるのだから・・・



職場にとっては私はそれくらいの意味・位置でしかない
そう思っていた

そう考えると、とてもむなしくなる
今までのことがすべて『無』なのかと空虚となる


腹立たしさより、悲しくなる・・・




そして、落ちた気持ちから脱しようと、
この馬鹿な頭で悩み・自分を少し納得させた答えがこうだった

『常に一生懸命・誠実にがんばっていれば、
私が伺う利用者さんが私の価値を作ってくれる。
この仕事をやめても、私の話がいつまでも話題に上がるようになれたら
私の価値はそこに存在するに違いない・・・
私がひとつのコマであっても、常に自分に正直に全力でいよう
私は利用者さんのために働いているのだから、
利用者さんに認めてもらえばいい・・・』




今日久し振りに訪問した先で聞いた言葉が、
私が今まで仕事をしてきた証なのだ・・・


それでいい・・・


　　・・・それで私には少なくともこの仕事をしてきたことに『意味』はある



これからもそうだ
私の存在の『意味』を残すために、


　　　　　　　


　　　　　　　　　　　明日も、あさっても・・・