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優しさにつつまれて

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2009年08月12日
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カテゴリ:手作り作品

この部屋は西側に位置し、強い西陽が部屋に差し込んでくる。

窓際のミシンには、日中はとても近づく気になれない。

明日からお盆。

祭りに引き続き、『にわか・本家の嫁』は、今朝から準備に追われている。

l_sea01.gif

DSCF9586.jpg

6月に種をまいたコスモスが咲き始めた。無駄に背丈が伸びて、秋桜の垣根のよう。

種から花が咲いたのは、今年が初めてです。

lin_cosmos1.gif

youfuku3.jpg 《デザイナーズニットで。》

DSCF9596.jpg DSCF9602.jpg

DSCF9608.jpg DSCF9614.jpg

パネル柄の裁断に四苦八苦。

テロ~ンとした、テンセルニットの縫製もばっちり!ロックミシンの威力はすごいです。

 

 

 

DSCF9594.jpg 

オーソドックスな縞々模様は、コーディネート自由自在。

張りが無く柔らかな風合いでTシャツもいいかも~。

 

DSCF9624.jpg

スムースニット。型紙の身幅を狭くして、着丈を10cmカットしたTシャツ。

DSCF9628.jpg

知り合いから入手したラインストーンを胸にアイロン接着。

某ブランド用

強力な糊なので、家庭用アイロンでも簡単に接着でき、洗濯にも強かった。

l_sea01.gif

iho04.gif《どうして、我が家に来たの?》・・・今でも不思議です。

花火大会で賑わう祭りの最終日。我が家に珍客が。

 

間口が狭く、縦長構造の家。

自動車の長さ分の屋根無し駐車スペース。

次に自動車1台分の車庫、その横は、ガーディニングスペースと、自転車4台。

玄関のドアを開けると、左側に居間、仏間、姑の部屋、階段、台所。

階段の反対側には、トイレ。

トイレの隣(廊下の突き当たり)にドアがあり、洗面所と洗濯機、脱衣所。

一番奥に、裏庭に突き出た感じで風呂場がある。

亡き義父が、この家を建てるときに、風呂場から庭が見たかったそうな。

 

その日は、夫と長男はそれぞれの仲間と花火会場へ出掛けていて、

次男は、居間で友人と花火見物前の夕食中。

台所に居たのは、姑と私。

「助けてください」と、裏口のドアをたたく。

姑がドアを開けると、金髪にピアス、眉毛無しの男が立っていた。

 

「あんた、誰?何があった?」と、私は10秒観察。

ナイフを持った男に追いかけられているのだと言う。

震えながら、しきりに辺りを気にしている。

入っていいよ。と、促すと、すかさず脱衣所のかげに座り込んだ。

 

何故、入れた?

 

私に対する言葉遣いが敬語だったからかな。

ヤンチャな子は、助けてくれそうな人に対しても、横柄な態度を見せることがある。

この子(16歳)は、違った。

 

バラバラに逃げた仲間からの携帯連絡。ダースベーダーのテーマ曲?が大音量。

「うるさいよ!」と、言ったら、すみません・・・・と、着信音を消した。

 

台所の異変に気づいた次男と友人が廊下から覗き、少年を見て一瞬「?」な顔。

そして、「花火、行ってくるわ~。」と、出掛けてしまった。

薄情でしょ。(一応、気になったらしく、怖そうなにいちゃんだけど平気か?と、電話有り)

 

後の釈明は、お父さんだったら加勢したけれど、お母さんだったから大丈夫だと思った・・そうな。

 

なんだかんだで、40分近く我が家に居た少年。

仲間が近くまで迎えに来たそうで、その場所まで送りつつ、いろんな話をした。

「俺にこんな風に言ってくれた人、初めてっす。」と、優しい目をしていた。

 

迎えに来た仲間と、何度も頭を下げながら、

「命の恩人です。本当にありがとうございました、あねさん!」

あねさん?

 

不思議なことに、少年は私を一度もオバサンと呼ばなかった。

ここにきて、あねさん・・・・。おいおい、近所の人が聞いたら誤解するでしょ。

「お礼を・・・・」と、言いかけた少年に、

 

「お願いだから、もう二度と来ないでね!バイバイ!」と、追い払うように手を振った。

少年と仲間たちは、「こぇ~・・・・」と、頭を下げつつ、足早に暗闇に消えて行った。

 

こぇ~・・・・のは、こっちの方だよ。どっと、疲れて横になったよ。

 

花火が終わり午後10時に帰宅した次男と友人たち。

「Kちゃんのお母さんって、やっぱりすごいっす!」と、興奮している。

「あんたたち、学校や職場で話を大きくしないでよ!」と、釘をさせば、

「ドラマより面白い!話を広げる必要なしですよ!」・・・ああ、そうですか。

 

 

金髪ピアス眉毛無しの少年。親とは会話も無く、仲間の家を転々としているらしい。

澄んだ目をして、素直な心を持ち、言葉遣いを知っている少年。

道草食って、遠回りして、それでも彼は自分を大事にしてくれるだろうと、願わずにはいられない。

彼を導く、優しい大人が側に・・・・傍に居てくれたら、その時間は短くなるだろうに。

 

ひとつ間違えば刺されていたかもしれないし、泥棒だったかもしれない恐怖。

毎日のように信じがたい、悲しいニュースが流れている。

何故、家に入れた?

自分の息子がこの子の立場だったら・・・・と、思ったのかもしれない。






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最終更新日  2009年08月13日 09時23分19秒
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