sotto voce

2009/05/05(火)21:54

発表会→カルテット→新しい曲

長い間、間を空けてしまった。 4/29に発表会があって、ハイドンのDdurの1楽章を弾いた。リハーサルのときに信じられないほどぐちゃぐちゃになった。頭の中はそれほど緊張していなかったのだと思うけれど、体が変だったのかもしれない。なぜああなったかわからない。リハーサルが終わったときになんだか気持が楽になっていた。本番はこれ以上悪いことはないと確信した。本番ではやはりリハーサルほどひどくはなかったけれど、いい出来でもなかった。弾いているときに記憶はあまりない。でもとにかくできるだけ音楽をイキイキさせること、歌を出すことをこころがけた。ピアノとの合わせは前に1度、2回合わせただけで、ピアノとうまく合っていないのが気になった。あとで録音すると私がかなり走っているみたい。それで弾きにくかったのかもしれない。今まで緊張すると遅くなることはあっても速くなることは少ない。何かいままでの特徴と違うので、いまだに何が起こってどうなったのかよくわからない。私の弾き方が悪いからか、ピアノの方もかなり音が入らなかったりして。カデンツアは一人で好きなようにすればいいと思って弾き始めた。途中でちょっとぞくっとしたりしたけれど、録音を聞くとちょっと元気のない、張りのないものになっていた。音程もなんか不安定だった。 発表会までの練習では、本番には間に合わないとわかっていたけれど技術的なできないところを最後まであきらめずにやってみた。最後に残っていたのは、ウサギ、トリルで終わるところの伸び。最後まで挑戦していてもいいのではないかと思った。結果としてあのよくわからない本番だったのかもしれないけれど、でも最後のほう、発表会の1-2週間前に、何をしなくてはならないかが納得できた。どうあるべきかというのがやっとわかった感じだった。一番最後のレッスンで先生に音がよくなっているところがあると言われてうれしかった。去年の夏くらいからずっと長い間弾いてきたけれど、去年の夏にできなかったことが少しできて、どうしたらいいかよくわからなかったことがどうすべきかイメージできた。そのプレゼントに今私は満足している。 発表会の翌々日、アンサンブルがあったので、発表会の翌日は朝から晩までカルテットの練習をしていた。ハイドン2曲とモーツアルト2曲。ハイドンはOp33-6とOp50-1。モーツアルトはK421と428. アンサンブルの日はハイドンを合わせたときがよかった。アンサンブルをしていて初めてかもしれない。うまく音が合っている感覚があった。ちょっとCDみたいになってるなんて思った。基本的なことをきちんと余裕をもってやって音楽にちゃんと耳を傾けたいと思って、ハイドンをリクエストした。そうは言っても技術的に難しいところはあったけど、でもやっぱりそういうことがハイドンでできたと思った。予習が十分できていなかったけど、アンサンブルにのぞむ前にやってみようと思ったことは「のせる」こと。フレーズの中でどこにのせたいか、そこに向かって何をするか、それが終わった後どうしたいか、そういうことを意識するようにしてみようと思った。ハイドンのコンチェルトで気がついたこと。カルテットでハイドンの組の人たちはそこらへんの音楽の息遣いもとても注意深く弾かれていてすごく良かった。濁しているのは私だけかも。モーツアルトのアンサンブルは曲も少し難しいからかテンポ感というかフレーズ感というか、何かがうまく合わないなあという感じで始まった。少し落ち着いてきたかなと思ったら、時間が少なくてなんだかすっとばして弾いた。曲数を少なくしてもっと何度も弾いて深めたいと思うのだけど。。そう、ハイドンの組のひともモーツアルトの組のひともビオラの人がチェロと同じ音形のところとかちゃんと意識してくれて寄り添ってくれてああ合わせるってこういうことだと感じた。私もどんな人と合わせてもどんな場所で合わせてもその人たちが気持よくなるようなそういう人になりたいなあと思った。 アンサンブルも終わって、やっと直前に何もないときが来た。音階して、エチュードして。曲はゴルターマンというたぶんチェロをやっている人以外は知らない作曲家の曲。チェロを勉強している人ならみんな弾いているものらしいけど、私は一般的に有名な曲しかやっていなかったので初めて。ウサギを確かにするために先生が選んでくださった。弾いてみて、「うーん、やっぱり一般的に聴かれない曲だけあって、なんかしっくりこない曲だなあ」と思ったけど、エチュードのときといっしょできっと先生はこれをすごく魅力的に弾かれるのだろうなと思った。それを聞く前に自分でできるだけ魅力的に弾いてみたいと思っている。そう思ってやると、いろいろ、曲を読んでいく、それをこうかなあとやってみる、そういう作業がすごく楽しくなって、CDなどになっていないから、自分で開発しているような気分になってすごく面白い。どういう技術を使ってどういう音を出すべきかとか。最初のレッスンまでに勝手にいろいろやってみたい。

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