sotto voce

2009/11/02(月)21:03

本番の迎え方、過ごし方

今日は小さな集まりで、バッハのアリオーソとシューベルトのセレナーデを弾いた。シューベルトのほうはピアノトリオ。 2つともピアノやバイオリン&ピアノと、今日初めて一応本番の前に合わせた。 シューベルトはチェロの譜面しかなかったし、CDのような音源もなかったので、合わせている中で、自分が主体なのか伴奏なのか、伴奏のときにだれが主体なのか、把握することをした。あとはテンポが最初遅かったのでもう少し速くしてもらった。自分がメロディのところはちょっと練習不足で余裕がなかったかと思う。始めに合わせるときなど緊張すると、微妙なテンポの違いに対応できないのか、弓のアップダウンがぐちゃぐちゃになる。左の指づかいも今まで弾いたことのないようなやり方が出てきたりする。 アリオーソは最初に合わせたときにびっくりするくらい合わなかった。その原因はたぶん私が自分の中に入りすぎていたからじゃないかと今思っている。一人で練習しているときにかなりうつむき加減でほとんど目を閉じて弾いていたけどそれを持ち込んだのが悪かったのではないかと思う。ピアノのほうを見るようにして、もっと穏やかな気持ちで過度の集中を避けるようにした。ピアニストは同じ音形が続くので、返って弾きにくい(わかりにくい)ようだった。正しいかどうかはわからないし、自分が実践しているかどうかは棚に上げて、「そうできているかは別にしてこう思って弾いている」と自分の構築した妄想を思い切ってピアニストに説明した。それから合わせたら、しっくりとうまく行って、とてもうれしかった。 録音の道具を準備していたのに、持っていくのを忘れた。実際の出来はよくわからないけれど、どういうふうにこの時間にのぞんだらよいか、その時間をどう過ごすことを心がけたらよいかが少しずつわかってきた気がする。それはわかるだけでなく実践をトライする機会も必要なのでまだまだ時間が必要だと思うけど、少し希望がでてきたと思っている。 本番のときのプライオリティは練習の時のプライオリティと違うということ、本番のときにどれだけ技術的なことを気にせずに遊べるかは、やっぱり練習にかかっているのだなあと、そんなことを納得したように思う。本番でリラックスして力が出せる日が来るといいなあと思う。

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