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☆FREEDOM!☆ ver 2.0

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YSR80が再び!!

私のバイク、VFR400R(NC24)も

新車で購入したのが1988年の2月。

もう23年前になります。

昔のアルバムを見ていると

その時々の写真に

若い時分の私や嫁さんと一緒に

VFRが写っています。

途中、自動車に傾向していた時期は

なおざりにしていたんですが

結局VFRに戻って来ちゃいました。



そんなVFRなんですが

VFRを持つ前に

もう1台、思い出のバイクがありました。

YSR50.

フルカウル、雰囲気はレーサーの50ccバイク。

80年代のレプリカブームの中でも

特別な車種です。

速さより、どちらかというとWGP500の雰囲気を味わうことが出来る!

そういう小さなバイクだったんです。


1986年。

当時、高校卒業して

もっぱらの足は、

父に買ってもらった中古のスクーター、ヤマハ・キュート。

いかにもお母さん方専用っていう、そのスクーターでしたが

それでも今まで自転車しか経験の無い自分には

すんごいマシーンでした。

しかしそれからちょっとして

近所に住んでいる友人が、

そのYSR50を買ってもらったのです。

鮮やかな、ヤマハのファラウェイ・ブルー。

当時のGPレーサー、クリスチャン・サロンがWGP500で操っていたマシーン、

YZR500のゴロワーズカラー!!

驚きました!なんてカッコイイ!!

こんなのに乗れたら最高だな!!・・・って。

でもね、当時の新車価格で

およそ19万円。

アルバイトもまだやってなかった私には

夢もまた夢!

高値の花でした。

親にもそんな高価なバイク、ねだるわけにもいきません。

ですから羨ましい気持ちは封印して

いつも友人が居るときには

YSRを見せてもらっていました。



そして秋。

稲刈りの季節。

私は祖父母、そして父母と一緒に稲刈りしていました。

その途中でみんなで一休憩。

田んぼにみんなで座って

お茶を飲んでました。

すると祖父が私に話しかけてきました。

しょうちゃん、おまえ、あの〇〇くんと同じ単車(バイク)、欲しいんやろ?

どっきりしました。

なんでじいちゃん、そんなん知ってるんだろって。

私が友人のとこに、YSRを見せてもらいに行ってたの

どこからか見ていたんでしょう。

じいちゃんとばあちゃんが買ってやるき、単車(バイク)の名前、教えちょけ!

驚きと戸惑いって、こういう場面で出てきます。

嬉しさよりもまず、戸惑いでした。

じいちゃん・・・・・・でも高いんよ、値段。

なんぼするんか?

20万円ちかくする・・・・

あぁ、いい、大丈夫じゃ!


その言葉を聞いて

ようやく嬉しさがこみ上げて来ました。

こんなことって!!!ってね。

その嬉しそうにしていた私の顔を

じいちゃん、ばあちゃんは笑って見てました。



それから2週間くらいして

近所の井上モータースから連絡があり

YSRを受け取りに行きました。

そこには同じ、ファラウェイブルーのYSRが準備されていました。

とにかく綺麗。

これが自分の物になるんだって実感が、

ようやく湧いて来ました。

初めてのミッションバイク。

ギヤ、クラッチの使い方もイマイチ分からなかったので

本当にゆっくり家まで帰ったことを

今でも鮮明に覚えています。


この小さなレーサーレプリカで

近所はもちろん、

湯布院なんかにもツーリングに行きました。


追憶のYSR50

追憶のYSR



今考えると、パワーも無く

足回りも頼りなかったこのバイク。

ただ、

笑顔がこぼれる楽しさっていうのは

VFRより、このYSRの方が上なんだって

今でも思っています。

VFRはある意味、緊張も伴いますもんね!

そんなYSR。

1年後に深耶馬渓にて大きなバイクに吹っ飛ばされ・・・・・大破。

それから半年して、相手との示談が終わり、

ようやく修復しようとしたのですが

当時の私の腕では手に負えず

適当に缶スプレーで色を塗って

カウルも針金で固定して・・・・・・。

そうしてVFRを買う前に

大学の知人に、

なんのためらいも無く売りました。



・・・そう、

なんのためらいも無く・・・・なんです。

なんでそんなことしちゃったんだろ。



もうあのバイク、売っちゃった!

そう祖父に言ったときの

あの寂しそうなじいちゃんの顔。


その理由を理解できたのが

30歳を過ぎてから。

自分の子どもが出来てからなんです。

私が買ってやったものを

無下に捨ててしまう娘を叱っているうちに

ああ、あのときのじいちゃんも同じ気持ちだったんだろうな・・・・って。


月日が経って、

その後悔の気持ちは

VFRが今もちゃんと、ここにあることを見るたびに

だんだん大きくなってきました。

ごめんね、じいちゃん、・・・・って。










そして今日、

ここにその青いヤツがあります。


YSR80です!


かれこれ3年ほど

中古車を探していたんです。

そしてようやく満足するのを見つけ

バイクとしてはVFR以来、23年ぶりに

自分で購入しました!

そう、買っちゃったんです!YSR!


自分の小遣いと使い道を分析し

この為に今まで少しずつ貯めてきた貯金と

いろんな無駄を省けば

特にガマンしなくても手に入る事が分かったので

(ちょっとローンも組んでますが・・・)

今しかない!と思ってGO!!

熊本の荒尾市の桜山サイクルという

ヤマハ系のお店から購入しました。

で、本日はるばる荒尾市から

運んできてくださいました。

YSR、とても25年ちかく前のバイクとは思えないほど綺麗!

確かにキズ、小サビなどはありますけど

年式を考えると驚きです。

YSR80なのだ

黄色ナンバー



運んできてくださった、糸永さんも

そうおっしゃってました。

中古を買うのはいいんですが

そのあとに途方もない修理費がかかるのは

簡便願いたいですもんね。





このYSRを前にして眺めてみれば

ガキんちょのころの自分が甦ってきます。

シートに座れば、あのとき新車に初めてまたがった気持ちが甦るのです。

そしてじいちゃんへの思い。

じいちゃん、あのバイク、戻ってきたよ!

って。

待たせたねって。

YSR80
YSR80 posted by (C)しょうちゃん。2007


ま、ちょっと違うのは

あのときは50ccだったけど

今度買ったのは80ccってとこなんですけどね。



もうじいちゃんが亡くなって20年。

ようやくひとつ、

心に引っかかってたものが取れました。


思えば中学の頃、当時4万円くらい(今だったら・・・10万くらいの価値かも)の

ブリジストン・ロードマンっていう自転車や

私の最初の車、トヨタ セリカXX(GA61)も・・・・

全部、全部・・・・じいちゃんとばぁちゃんが買ってくれたもの。

・・・・なのに・・・今残っているものなんて、もうひとつも無いのです。

ようやくひとつ、心にひっかかったものは取れましたが

感謝と後悔の気持ちが消えることはありません。

無くなって、そして後悔するのなら

人も物も、そこにあるときに気にかけて

そして力を尽くして

後になってなぜあの時・・・・なんて思わないように

これからはしていきたいですね!

そろそろ秋? YSR80
そろそろ秋? YSR80 posted by (C)しょうちゃん。2007






さてさて、

やんちゃな青いバイクを手に入れて

またまた私、ガキんちょに戻っちゃいました!(笑)


気が付くと

バイクは80年代のばっかり。

マニアですね~。

もうすぐ私も44歳になります。

いいおっさんですけど・・・

楽しみをひとつ、増やしたっていいじゃないですか?

ねぇ~~~~!

体力の確認をする意味でも

レーサータイプは最適!

・・・・かなぁ??(笑)








しかしこんな楽しいバイクに

乗ることが無い若者って

なんか可愛そう。

バイクは移動手段ですけど

楽しくなくっちゃ・・・ね!

笑いながら、ビ~~~ンって走っていく

あの快感を味わって欲しいですねぇ~!!









2011.04.27(水曜日)






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