世の中は少し、新型コロナウィルスが終息の気配があることで
活気を取り戻しつつある。
一般市民のみなさんの自粛と意識レベルの高さによって
こうして結果が現れつつあるものなんですが
そうはいってもやはり医療現場の方々の
想像出来ないほどの苦労によるものであることも大きい。
そうした医療現場の負担を減らす為に
みなさんが協力して自粛したから・・・・・お店の皆さんの並々ならぬ苦労があるから・・
つまりやっぱり、日本の皆さんが協力しあったことが、結果をもたらしつつあるのでしょう。
まだ、予断は許せませんけどね。
そんな中、
医療現場のコロナとは別の話です。
お姉ちゃんから聞いた話は、もうどう言ってアドバイスしていいのか
分からずに今でも心に刺さったままになっています。
お姉ちゃんはただいま、さる大学病院に勤務しています。
あ、でも先生じゃないんですけどね。
コロナウィルスが今は一番重要な項目って感じですが
そのほかの病気でも闘っている人は沢山います。
お姉ちゃんは、ある小学生の女の子の担当になったみたいなんです。
女の子の病気は・・・・・・小児がん。
そして、もう、余命を数ヶ月と宣告されているのです。
女の子は、自分が親から期待されていたことも自覚しているし
将来も考えていたみたい。立派な子ですよね。
ただ、そうして宣告された女の子に対して
どう接するのが最善なのか・・・・・・・・・・
上司の先生とも話して色々考えるみたい。
その子の事をよく知って、親身になることは大切。
でも・・・・・・・・
お姉ちゃん、そうして親身になればなるほど
涙が溢れてきちゃう・・・・仕事にならないんだって・・・。
そうだよなぁ、優しいから、入り込んだら・・・・・うん、そうだよなぁ。
聞いていて私も涙が出てきます。
お姉ちゃんが苦しいだろう、ってうのも確かにありますが
それ以上に、親御さんの気持ち
そして、本人の・・・・・・痛くて苦しい心の中が・・・・。
まだ、
小学生ですよ。
生れてまだ10年経ってない。
普通なら希望を持ってもらうような言葉を掛けたいのに
本人には、余命宣告されている。
そんなのどうせ、無理なんでしょ?って言われれば返す言葉が
・・・・・・・
この無力なパパには・・・見つからない、アドバイス出来ない。
自分の子どもがそうだったなら
適当だって感じる態度は見せて欲しくない・・
毎日彼女に笑顔で接する為には
深く心に入り込まないように、無理にでも心に壁を作って
少し距離をおくようにしなくちゃならないのかな・・・・・
私が小学生の頃の気持ちになって考えても
もう、本人がどういう気持ちなのか分からないんだけど・・・・
お姉ちゃんはそんなこと出来ないのは知っている。
だから、お姉ちゃんからそう聞かれても
やはり、きっと無力なパパには
嫌な大人の、逃げの・・・自分本位のアドバイスしか出来ない。
ああ、苦しいよね。
病気の彼女も、ご家族も
そしてお姉ちゃんも。
何人も、
そんな人たちに対することで
慣れるとは別の、
本当の答えが見つかるのかもしれないけど
どうしてそうなのかな、・・・・って、また悩むかもしれない。
医療現場の皆さんは
そうした心の葛藤に打ち勝って
現場に立っているのかって思うと
すごい領域に踏み込んでいるんだなって思います。
そこには仕事だから・・・・なんていう
俗物の考えだけではないものがあるのだろうと
想像が出来るのです。
お姉ちゃんも、そうなれるのかな・・・・。
・・・でもやっぱり
優しいだけのお姉ちゃんでも、あって欲しい。
親は勝手ですよね・・・。
世の中の病は、新型コロナウィルスが全てではない。
もうどうしようもなく苦しい病気に向きあっている人たちも沢山いる。
コロナウィルスは
今、みんなで持ちこたえて頑張れば
もう少しすれば、ワクチンが出来る希望がある。
でも、そんな希望もないと言われた小さな命は
いったいどうしたらいいんだろう。
頑張れと、言う言葉は何か違う。
今は、
どう言って励ますことが、接することが適切で
残りの命を有意義にすごしてもらえるのかを
お姉ちゃんが考えるとともに
離れたこの地で
時間があれば考えている毎日なのです。
願わくば
その幼い命が
ずっと消えずにいて欲しい、
・・・・・・そう思う毎日なのです。
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Last updated
2020.05.25 23:28:23
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