イギリスでの最後の日々。
ケンブリッジで過ごした2週間は、毎日のように友人に会いに出かけたり、バイブルスタディに出席したり、職場でのお別れ会があったり、ロイストンまで出かけたりと、忙しく出歩いて過ごしていました。出歩くのに疲れると、家に残って掃除や洗濯もの干しや料理を手伝ったり、頼まれればミレック家の一番下のカーヤやユスティーナの妹の子どもたちの子守りをし、夜はミレックとユスティーナと遅くまでおしゃべりを楽しみ、退屈する暇もありませんでした。最初の週末には、女の子たちに約束していたAudley Endへユスティーナの運転で出かけてきました。オーガニックキッチンガーデンを歩き、ガイドつきのツアーでオードリーエンドハウスを見学し、馬小屋では馬に触れ、昔のお屋敷の洗濯室やキッチンを再現した部屋を見て歩き、見どころ遊びどころいっぱいで時間が足りないほどでした。女の子たちが『あれは何?』『これはなんのため?』『どうしてこうするの?』と質問するのに対して、ユスティーナが知っている範囲で丁寧に答えてあげているのを見て、ユスティーナと一緒に来てよかったなと思いましたし、ユスティーナも楽しんでいるようだったので嬉しかったです。Audley EndはSaffron Waldenという小さな町の近くにあるのですが、老人ホームで働き始めた最初の頃からいちばんお世話になっていて、この1年はいちばんよく一緒のシフトで働いていたSueがその町に先月引っ越したばかりなので、事前に連絡を取って、ユスティーナに町の中で降ろしてもらって、ワインを1本買って遊びに行ってきました。去年1年は彼女にとって離婚という辛いところを通ってきた苦しい1年だったはずで、私はずっと彼女のことを祈っていたのですが、私がポーランドに帰ることになったと話した頃から彼女も転職を考え始め、引越しも済んだ8月の終わりに、私よりも1日早く老人ホームを退職したのでした。なので、この日はふたりの退職を祝って乾杯!Sueは、今は貯金が十分にあるし、ここ何年もまともに自分のための休暇を取っていなかったから、少なくともクリスマスまではのんびりすることにしたそうで、『ポーランドに来れば?』と言うと、『それもいいね』と笑っていました。7日の最後の給料日の日は、職場でSueと私のためのお別れ会があったのですが、なんとプレゼントにLe Creusetのキャニスターとオーブンディッシュをいただいてしまいました!料理長のキャロラインとLe Creusetの鍋の話をしていたことがあったのですが、そこからプレゼントのヒントを得たそうで、色も私が欲しがっていたVolcanic Orange!結局、買おうと思っていた鍋は、ポーランドの家の小さなキッチンでは邪魔になるだけなので買うのを諦めましたから、このプレゼントは飛び上がるほど嬉しくて、買い物を担当した介護士長にはビッグなハグを返しておきました。『Jackが戻ってくることになってて良かったわね』とはSueの一言。ホント、重たくて飛行機でひとりで持って帰ることになってたらちょっと大変でした。ヤツェックさんが残りの荷物を取りに戻ってくるので、7月に買ってあった飛行機のチケットは破棄して車で一緒に帰ろうと思っていたのですが、ヤツェックさんが来る週末に家族に会いにイギリスに来たいんだけど仕事がなくてお金がない、という友人の弟が行きも帰りも車に便乗することになったので、私はスーツケースもLe Creusetもヤツェックさんに任せて、小さい手荷物だけで予定通りの飛行機に乗って帰ってきました。ワルシャワからのバスの乗り継ぎが悪くて家に着いたのは夜中の2時前だったのですが、車で帰ってくるよりずっと楽でした。追加の買い物も加わって2度目も車いっぱいの荷物でしたから、寝るときも椅子を倒すことすらできなくて結構キツかったようですよ。やっと引越しが終わって、ふと気付いたら、7月頃から繰り替えし起こっていた頭痛が9月に入ってからパッタリ治まっていました。引越しのストレスによるものだったんでしょうか。ポーランドに移って早くも2週間。睡眠もたっぷり取れて、身体は快調そのものです