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LOST RELIGION

【 歌野晶午 】

■□■ 葉桜の季節に君を想うということ / 歌野晶午 ■□■

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■ひょんなことから霊感商法事件に巻き込まれた「何でもやってやろう屋」探偵・成瀬将虎。恋愛あり、活劇ありの物語の行方は? そして炸裂する本格魂!■

■22-20sの感想■

■素晴らしい。
その一言が一番似合う作品だ。
もう何回読みかえしただろう?
私のバイブル的作品です。
まず、タイトルの美しさと表紙の美しさは、最初の一文で裏切られること間違いない(笑)
まあ、それが気にって購入したんだけどね(笑)

内容は何回も言うけど、素晴らしい。
読みやすいし、面白いし、なんだかパワーがもらえますよ。。。俺はね♪
読み終わったあとには、
爽快感となにかやってみようって気持ちでいっぱいになりました。。。俺はね♪

素直に読んでも、どんだけ疑い深く読んでも、騙されます、この作品(笑)
絶対に。
最後に、すべてわかったときに驚かない人はいないんじゃないかな。
そんぐらい衝撃をうけます。
衝撃をうけたあと、もう一回よんでみると、作者の構成力のすごさに頭が下がる。
スキがない。。。
ラストのタネを知ってても、面白い話なんで楽しめるし。
あー!
ぶっちゃけ、
ネタがすべてなんで、ネタバレなしだと感想を書くのがやたら難しい(笑)
なんで、あとは皆さんで確かめてください。
この本は読む価値がありありです。

私はラストの終わり方が最高に好きです♪
この主人公の生き様にとてもあこがれます。
俺もいつまでも情熱を持って、生きていきてみたい。
そして、タイトルにこめられた意味がまたいいです。
この本を読んだらきっとみんな葉桜ファンになってしまいそう。
決して映像化不可能な、文学ならではの作品。
文字を媒体とした故に創り出すことのできた娯楽的快楽世界をとくと御堪能あれ!
(オススメ度 ★★★★★)■
葉桜の季節に君を想うということ 葉桜の季節に君を想うということ/¥1,857

■□■ 女王様と私 / 歌野晶午 ■□■

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■「このミス」1位『葉桜』の偉才が放つ、今年最大の問題作!

真藤数馬は冴えないオタクだ。無職でもちろん独身。
でも「引きこもり」ってやつじゃない。週1でビデオ屋にも行くし、
秋葉原にも月1で出かけてる。
今日も可愛い妹と楽しいデートの予定だったんだ。
あの「女王様」に出逢うまでは。
彼女との出逢いが、めくるめく悪夢への第一歩だった……。
戦慄的リーダビリティがあなたの脳を刺激する、
超絶エンタテインメント!!■

■22-20sの感想■

■葉桜がめっちゃ好きで、これも期待してたんですが。。。

なんじゃこりゃ。。。

女王様は12歳の現役小学生。
私は44才の現役のロリコン引きこもり。
そしてその妹11歳・・・実は身長30センチ、体重95グラム、素材は強化プラスチックのお人形さん。

とてもじゃないけどついてけねーよ!(笑)

とか思いながらも読んじゃった!

最初、ずっとしかめっ面で読んでましたが、だんだん話、文が面白くなってきちゃって、設定なんてどうでもいいかな。。。って気分に(笑)

しかし、中盤あたりで、とんでもないことに気づく。。。
それに気づくと読む気をなくし、金返せ!って気分になる。

。。。もったいないから頑張って読む(笑)

後半、うん、こりゃ反則だ(笑)

でもラストを読み終わるとなんだか悲しくなった。

これは案外佳作かも。
葉桜は傑作で女王様と私は佳作。

オタクの人物像がリアル。
ナイフを携帯する、人形とお話をする、甲高い声で蘊蓄をまくし立てる。
その病的なコミュニケーション不全ぶりは、まさにその道のステロタイプといった感じ。
我々が思い描いている、類型としてのロリコン・オタク像が、本作ではそれなりに活写されている。
うーん。。。
このような男は、本当に、ただのフィクションのなかの登場人物にすぎないのだろうか?
真藤数馬の持つリアリティの確かさに、面白かったのだが、恐さを感じた。

歌野晶午作品は、トリッキーな仕掛けを駆使して読者を驚かせるものばかり。
この『女王様と私』もそうで、ある意味歌野晶午の集大成ともいえる作品に仕上がっている。

ミステリとしてのサプライズが失われる可能性があって、具体的な内容についてほとんど触れることができないのが残念。
これほど何も書けない作品も珍しい(笑)

ロリオタの生態やマゾの心理やニートの論理に、なるほどねと思える箇所がある。
その点でも評価されていい本ではあると思う。
万人には受け入れられないだろうけど、俺は薦める。

これはもう、「純文学」に対して「純エンターテイメント」と名づけたい。
小説でしか享受できない娯楽だ。

P.S 読み終えたら表紙の文章を読むことをおすすめしやす。
ミステリらしい技巧を本にまで様々に凝らしたんだなあということがよくわかる。
恐いぜ、これ。■
女王様と私(わたし) 女王様と私(わたし)

■□■ 世界の終わり、あるいは始まり / 歌野晶午 ■□■

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■東京近郊で発生した小学生誘拐事件。
父親の勤務先に身代金要求を告げるメールが届けられた。
不可解なことに、要求金額はわずか200万円でしかなかった。
そんな中、事件が起こった町内に住む富樫修は、ある疑惑に取り憑かれる。
小学校6年生の息子・雄介が事件に何らかの関わりを持っているのではないかと。
そのとき、父のとった行動は…。
既存のミステリを超越した、崩壊と再生を描く、衝撃の問題作。■

■22-20sの感想■

■好き嫌いが分かれそうな作品だなぁ。
こいつぁ。

ネタバレになっちゃうんで何も書けません(笑)

主人公の父親が息子が小学生誘拐事件の犯人じゃないか。。。って苦悩していく。。。
そんな内容です(素っ気ないなー(笑))
息子の部屋を探ったり(そこでとんでもないものを見つける)
会社休んで、息子が犯人じゃない証拠を探す。。。

しかし、どんなことをしても、待っているのは【世界の終わり】 いや【始まり】かな。。。意味わからん(笑)(まあ読めばわかります)

印象的だったのは主人公の息子の日記の部分。

読んでいて本当に恐ろしくなった。

あの小説の「負」の部分が集約されていたように思う。

この人が描く子供像は恐い。

この作品は子供が何を考えているかわからないっていう親の悩みをみごとに描いていると思う。

何を考えているかわからない。。。
笑っているけど、本当はこう思っているかもしれない。。。
親は悩む。。。

でもさ、子供も1人の人間なんだよな。
完璧に理解できるわけがない。
それが人間だよ。
たとえ肉親でもさ。

だからさ、話を、本音で話をしなくてはだめだなっと独身で親じゃないけど思った。

いい子になりなさい。いい子になりなさい。素直で子供らしく。

親はこんなこと言ってちゃ駄目なんだよ。

この作品で主人公の息子はこんなセリフを言う。

「じゃあどういうのが子供らしいっていうの?
 洟をたらして、九九を間違えればいいの?
  テレビに出られてよかったねってニコニコ笑えばいいわけ? 
それが本心じゃなくても? 
でもそしたら嘘をつくことになるわけだから素直とはいえないよね」

子供は大人が思っている以上いろいろ考えているし大人なのかもしれないなって。。。 むずかしいよね。
この作品はフィクションなんだけど、いろいろ考えさせられました。

自分が親になったら正面からぶつかって、子供を育てたいな。
って思っていますが、むずかしいんだろうな。。。
俺も絶対いろいろ悩む(笑)
まあ、悩んだッテいいじゃないかな。子供と向き合うことさえやめなければ。

話は飛びましたが、結末を読んで(というか結末間際で嫌な予感がしてしまいましたが(笑))「なるほどね・・・」と一応得心したものの、もやもやした感情が残りました。

でも、ズシッっときます。
エンドは(うーむ)なんだけど内容はとても濃くて読み応えがありやした。
つーか普通に面白い。
難しく考えずに読めば結構いい作品
歌野さんやっぱ最高です。

この歳で読んでこんな感じなんで、親になってから読んだら。。。
あー怖い(笑)■
世界の終わり、あるいは始まり 世界の終わり、あるいは始まり

■□■ 魔王城殺人事件 / 歌野晶午 ■□■

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■星野台小学校5年1組の翔太たちは、探偵クラブ「51分署捜査1課」を結成した。
いくつかの事件を解決し、ついに、町のはずれにある悪魔の巣窟のような屋敷、デオドロス城(僕たちが勝手に名付けた)にまつわる数々の怪しいウワサの真相を確かめるべく探険することに!
潜入直後、突然ゾンビ女(?)が現れたかと思うと、庭の小屋の中で謎の消失!新たに女子2人が加わった「51分署捜査1課」は再び城に。
今度は小屋の中で乳母車男(!?)の死体を発見してしまうのだが、その死体も消滅してしまう。
やはりデオドロス城には何かただならぬ秘密が隠されているのだ。■

■22-20sの感想■

■ミステリーランドなので、子供向けな内容っす。
トリックも簡単になっているし、文字も大きいし、漢字にはルビ。

しかし!この本をきっかけにして、ミステリ好きになる子供もいるかもしれない!

そんな風に思っちゃいましたね(笑)

大人の自分が読んだ場合、ナゾ解きよりも、このお話の中にある懐かしい雰囲気がすごく楽しかったです。

やっぱり、自分も小学生のときに、クラスの班で「探偵団」を結成してたんだな~(笑)。
男子女子でよその校区まで探検しに行ったりしましたよ!
行ったらダメって言われると、よけいにやりたくなるのが子供心なのだ。
それに、このぐらいの年齢だと男子と女子で対決するのよね。
特にタキゾノキヨミの「男子!」と怒鳴って登場するところ…すっごいウケました。

お話の中では、ちゃんと「いけないことをしたからには、子供なりに責任を取る」という決着もついてて、そこがまた良し。

ぼくたちが結成した探偵クラブの名称を安易に「少年探偵団」とせず、「51分署捜査1課」にしたのは渋い!(笑)
でも、命名の由来はやっぱり安易でした(笑)

あと、アリの問題も面白かったですねぇ。
大人の目で見れば多少突っ込みたくなるところはありましたが、読者(大人も子供も)のわくわくする気持ちを大事にしている点は、大いに評価したいです。

大人には懐かしく、子供には楽しく。
ミステリ入門編として、なかなかの良書だと思いヤス♪■
魔王城殺人事件 魔王城殺人事件

■□■ そして名探偵は生まれた / 歌野晶午 ■□■

名探偵

■三月には珍しい雪の日、伊豆の山荘で惨劇は起こった。
新興企業アラミツ・グループが所有する保養所・萩宮荘で、若き総帥・荒垣美都夫が撲殺されたのだ。
ここは歴代の所有者が次々と不幸に襲われたという呪われた山荘だった。
殺害現場となったホールは完全な密室状態だった。
外部からは争う物音が確
認されたが、現場に入ってみると荒垣の死体しかなかった。 ホールの窓の外は降り積もった雪が逃走した者がいないことを証明している。
犯人はどこへ消えたのか?社内懇親会で集められた二十人の中に犯人が?事件の解決に名探偵・影浦逸水が乗り出したが…。
『生存者、一名』『館という名の楽園で』を収録した密室トリック三部作。■

■22-20sの感想■

■「そして名探偵は生まれた」

探偵は職業だが、名探偵は違う。生き方なのだ。

北村薫著『冬のオペラ』の名探偵、巫弓彦は、名探偵とは行為や結果ではなく存在であり意思である、と言ったことを思い出した。
名探偵は生活が苦しい。
これも共通。
けれど、読者にとって名探偵とは、そんなものは超越していてほしい存在ではないのか。
ある意味現実的な名探偵の物語である表題作は、著者の皮肉から生まれたものなのかな。

「生存者、一名」

孤島もの。
タイトル通り、最初からたった一名の生存者がいることが示されている。
けれど、その最後の一名が誰なのか。
そこに至るまではまぁ謎はあっても一般的なものだと思う。
しかし、最後の最後まで気を抜かないで読むことを強いられた。
最後の一行まで……。

「館という名の楽園で」

学生時代からの夢だった、探偵小説に出てくるような館を建てた男が、当事の仲間たちを招いて推理劇を繰り広げる話。
これは館ものへの一種のオマージュなのかな。
もの悲しいラストだった。
特に、館の装飾や調度品の話の場面では、言葉にならない寂しさを感じる。
館ものは好きだし、この話も嫌いじゃない。
でもすごく気持ちが沈んだ……。
最後の幕引きで哀切を誘う餘韻を引き出す效果をあげている。
これはこれでいい。

うーむ、全体的に物足りない(笑)
でも楽しめた。。。ってわけわからんですな(笑)

歌野の小説が好きな人にはすすめるが、別に。。。の人にはすすめない。
そんな感じです。
でもさ、この人の小説は面白いよ。■

そして名探偵は生まれた そして名探偵は生まれた

■□■ さらわれたい女 / 歌野 晶午 ■□■

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■「私を誘拐してください」美しい人妻は、そう呟いて便利屋の手をにぎった。
夫の愛を確かめるための"狂言誘拐"だというのだ。
金に目がくらんだ俺は依頼を引き受けた。
完璧なシナリオを練り脅迫を実行、身代金までせしめたが、そこには思わぬ落し穴が待っていた。
二転三転、息をもつかせぬ超・誘拐ミステリー■

■22-20sの感想■

■映画「カオス」の原作。
最近まで原作があることを知らなかったのですが、ラストが映画とは違うと聞いて読んでみました。
が、ラストどころか作品の雰囲気も全然違う(こっちのが全然面白いぞ(笑))

映画は便利屋と女の関係が危うく女の謎めいた部分がクローズアップされていて、原作は便利屋が真相を求めて動き回る。

この小説、とにかく設定が上手い!
狂言誘拐が成功したどころかうまく身代金もせしめて有頂天の便利屋が、依頼主の女の死に気づいて状況が一変。
一体真相は?女は誰に殺されたの?とドキドキの展開にくぎづけになってしまいます。
犯人を追い詰め対決するラストでは、便利屋と犯人のどちらに軍配があがるのか・・・
映画を観てから読んだためある程度の展開が分かっていたので、知らなかったらもっと夢中になってたかもしれない(これはもったいないっす。。。)

しかしながら、久々に時間も忘れて、物語に引き込まれた。

これは面白い。■

さらわれたい女 さらわれたい女

■□■ Rommy 越境者の夢 / 歌野晶午 ■□■

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■録音スタジオで、起きた密室殺人!
ROMMY(ロミー)とは何者だったのか?天才シンガーの死の謎に迫る

アンコールの大合唱に応えてROMMYがステージに上がると、スタジアムが揺れた。
が、もうそんな情景を見ることはない。録音スタジオの仮眠室で彼女は息絶えていた。犯人はスタッフの中にいるのか!?時代を疾走して逝った、天才シンガーの隠された真実とは。歌野晶午がミステリー・フロンティアに挑む問題作。■

■22-20sの感想■

■プロフィールはおろか、素顔すらも公開せず、日本のミュージックシーンに君臨する女性ボーカリスト・ROMMY(俺はビョークを連想した)
彼女はそのパフォーマンスや人気、そして日頃の言動においても女王にふさわしい存在だった。
その彼女が、自信のアルバムに海外からロックの神様をゲストとして招き、その大切な収録の日に控え室で絞殺される。
彼女の“商品”としての価値のみを考えそろばんをはじく者、大切なゲストへ与える影響を慮る者、そして誰が殺したのかを考える者、密室となった狭いスタジオの中に様々な思惑が渦巻く中、ヴェールに包まれていたROMMYの過去が少しずつ明らかになっていく。

今年最初に読んだ本は、何だかちょっと変わった雰囲気だなあと思う程度の、古本屋で見つけただけの文庫本。

まさか、涙が込み上げるとは。

物語で涙を誘うには最後に人を殺してしまうのが一番だと思うが、ミステリにおいては人間の死という要素はクライマックスではなくて序盤で使ってしまうものなので、この方法では泣かせることはできない。

ならばどこで感動を導くか。

それはもちろん、伏線を貼りめぐらし読者を物語の中に引き込んだ上で見せる意外な展開。
それが登場する人物の内面に深く関わるものであればあるほど、その人物が見せる姿にぬくもりが感じられれば感じられるほど、大きな効果をもたらすものだと思う。

そしてこの作品には、これがあった。

 人と人との絆。
 決して変わらずにあり続けるもの。
 愛情よりも友情よりも深い結びつき。
 人を思い続ける強さ。

文章として書くと陳腐に成り下がってしまうこれらのことを、俺は感じた。
決して直接的に語られているわけではない。
それでも俺はそれを感じた。

序盤から中盤、そして終盤にさしかかる辺りまでは、犯人探しやROMMYの過去、音楽業界に身をおく様々な立場の人間の思惑などが断片的に語られ、物語の全容は一向に姿を見せようとしない。

この辺りはミステリとしては伏線を丁寧に積み重ねるという常套手段であり、読み終えた今になってみればこの物語を理解する上で大切なたくさんのエピソードだったと思える。
しかし、やや冗長に感じられる部分もあり、ヤキモキしてしまったのも事実。

それが怒涛のように展開をはじめ、事件の、そしてROMMYの真相が明かされ始めてからは驚くほどにスピーディにすべてが進んでいった。

この作品のミステリという意味においては、ターニングポイントは大きく二ヶ所。
ひとつは事件についての分岐点。
そしてもう一つが事件すらも大きく包み込むROMMYについてのもの。

  この二ヶ所、このわずか二行のために、この長い長い物語は存在しているといってもいいかも知れない。
それくらいにここを読んだときの驚きは大きく、深く納得することができた。
スッとつかえが落ちるような、グッと胸が詰まるような。。。
あの感覚はミステリを読む上での何よりの楽しみ。

そして何よりも、それを大きく包含して静かに進んでいた人間ドラマ。
ここに関わる人間に通った血の温かさ。
それが僕を深い感動に導いてくれたんだと思う。

深く語り、解説することは何よりもROMMYの意思に反することになるので控えるが、俺にとっては久しぶりに「いい物語を読んだ」と感じさせてくれるものだった。

さっきも書いたが、感じたテーマは、人の絆。

何よりもこの言葉を重く感じさせてくれる物語だった。

いやーしかし、この作品は素晴らしいよ!歌野さん!
久しぶりに人に胸をはってオススメしたくなる作品。

っと今回はかなり真面目なレヴューです(笑)
最後まで読んでくれた方!ありがとう!■
Rommy Rommy

■□■ 放浪探偵と七つの殺人 / 歌野晶午 ■□■

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■大学の男子寮で殺人事件が発生。犯行時刻に外部からの侵入者はいなく、すべての寮生にはアリバイがあった―「有罪としての不在」や、“水難”とは何を示すか見きわめると、犯人がわかる?「水難の夜」など、さすらいの名探偵・信濃譲二が奇想天外な難事件の謎を見事な推理で解決する七つの傑作短編を収録。■

■22-20sの感想■

■うーん、まあまあな作品でした(笑)

通勤の暇つぶしに最適かな。

歌野さんの作品は面白いやつは最高なんだけど、つまらんやつはつまらん(笑)

これはまあまあかな。。。正直。

マリファナ吸って、真冬でも黄色いタンクトップにビーチサンダルの名探偵が活躍するお話です(どんな話だ(笑))■
放浪探偵と七つの殺人 放浪探偵と七つの殺人

■□■ 安達ケ原の鬼密室 / 歌野晶午 ■□■

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■太平洋戦争中、疎開先で家出した梶原兵吾少年は疲れ果て倒れたところをある屋敷に運び込まれる。
その夜、少年は窓から忍び入る"鬼"に遭遇してしまう。
翌日から、虎の像の口にくわえられた死体をはじめ、屋敷内には七人もの死体が残された。
五十年の時を経て、「直観」探偵・八神一彦が真相を解明する。■

■22-20sの感想■

■折原一氏曰く「奇想のビッグマック」。
言い得て妙な表現である。
冒頭は絵本のような構成で、大事な人形を井戸に落っことしてしまった少年の話が描かれ、その次にはアメリカの大学町を舞台に起きた連続殺人事件の顛末が描かれる。
そのどちらもが未解決のまま、事件はようやく「安達ヶ原の鬼密室」へと辿り着く。
初読時、この構成にはちょっと面食らったが、読み終わった後は、この発想は素晴らしいと驚嘆した。
この奇抜な発想こそ、現代本格を支える柱なのだろうと思う。

以上、本屋の店長さんからでした(笑)

しかし、なかなか読みごたえがあって、面白かった。

最後の話のせりふにすんごい共感。

歌野作品でも上位にくる作品じゃないかなあっと小生は思いました。■
安達ケ原の鬼密室 安達ケ原の鬼密室

■□■ ブードゥー・チャイルド / 歌野晶午 ■□■

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■今ぼくは第二の人生を送っています。つまりぼくには前世があるのです。ある雨の日の晩にバロン・サムデイがやってきて、おなかをえぐられて、そうしてぼくは死にました。前世、ぼくは黒人でした。チャーリー―それがぼくの名前でした。―現世に蘇る、前世でいちばん残酷な日。不可解な謎を孕む戦慄の殺人劇に、天才少年探偵が挑む!長編本格ミステリ。■

■22-20sの感想■

■この作品、かなり新しいことをやっていた作品だなと。

ネットの掲示板に提出された謎の提出に対し、ネットの住人達がさまざまな推理を重ねていく。
まるで、最近メディアにもてはやされている某作品と同じようなネタを、既に、しかもフィクションとして1998年の段階で、試みていることに驚きです。

まあ、それはネタフリでしかなくて、その後には、現実世界で事件と調査が進行していくのですが、本書の物語の核となってくる社会的な問題などは、いたって今日的。

本書が2005年に発行された作品だったとしても、全く違和感がありません。

ストーリテリングとしても洗練されていると感じました。

本書は取り扱っている問題、そしてミステリの形としても最新形の新本格ミステリの傑作。

歌野作品は、はずれ、あたりがありますが、これは後者。
面白い。■
ブードゥー・チャイルド ブードゥー・チャイルド

■□■ ジェシカが駆け抜けた七年間について / 歌野晶午 ■□■

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■カントクに選手生命を台無しにされたと、失意のうちに自殺したアユミ。ジェシカは自分のことのように胸を痛め、カントクを憎んだ。―それから七年、ジェシカは導かれるように、そこへやって来た。目の前には背中を向けてカントクが立っている。ジェシカは側にあった砲丸に手を添える。目を閉じるとアユミの面影が浮かび上がる―。死んだ彼女のためにしてやれることといえば、もうこれしかないのだ。 ■

■22-20sの感想■

■まあまあな作品です。

電車通勤にはピッタリだね!(笑)

まあ、この歌野って人は他の人の思いつかない設定で、読者の意表をつく作家だと思う。
この作者の本はこれで11冊目だが、今度はどんなどんでん返しかな、と期待しながら読み進む。
 これは、時間の混乱を起こさせて、そのために謎が生まれるようになっている。

もう一つの「鍵」といい、フェアではないといえるかもしれない。
しかし、この人はストーリーテラーだといえるだろう。
クリスティが「アクロイド殺人事件」を発表したときに「フェアではない」と批判されたそうだが、それと通じるものがあるかな(どうかなあ(笑))

(しかし、クリスティの方が、不満を感じないほど文句なしでおもしろい。)

歌野は当たりはずれがあるんだよなあ。。。
凡人なんだか天才なんだかようわからん作家です。

この作品は(別に構わないよ!)って感じです。 ■
ジェシカが駆け抜けた七(なな)年間について ジェシカが駆け抜けた七(なな)年間について

■□■ ガラス張りの誘拐 / 歌野晶午 ■□■

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■「私は断じて愉快犯ではない」―世間を恐怖に陥れている連続婦女誘拐殺人事件。少女惨殺の模様を克明に記した犯行声明が新聞社に届けられた。ところが、家族や捜査陣の混乱をよそに、殺されたはずのその少女は無事戻り、犯人とされた男は自殺、事件は終結したかに思われた。しかし、事件はまだ終わっていなかった。捜査を担当している佐原刑事の娘が誘拐されたのだ!しかも、犯人は衆人環視のなかで身代金を運べと要求する…。犯人の目的はいったい何なのか?刑事たちを待ち受ける驚天動地の結末とは!?偉才が放つ奇想のミステリ。 ■

■22-20sの感想■

■これはなかなか面白かったっす。
またまた通勤中に読むのにはピッタリ!

実によくできた作品。
まず、連続婦女誘拐殺人が起きる。
捜査中の刑事(優しすぎて、事情聴取が苦手で、いつもサウナに逃げ込む駄目駄目刑事(笑))は、誘拐された女子高生の通う学校の保健教師と知り合い、そこから情報を得る。。。(それでいいのか!刑事さん!!(まあ、この刑事、人間くさくて好きだけどね(笑)))

その結果犯人は追いつめられた挙げ句。。。
それで、事件は終わったかに思えたが、今度はその刑事の娘が誘拐される。

この犯人の要求は奇想天外なものばかり。。。
犯人の目的はいったい。。。!?

そしてラスト、登場人物の過去が徐々に明らかにされていき、バラバラだった事柄が最後に一つに纏まる展開は素晴らしい。

歌野はこんな感じのお話のほうが得意なんじゃないかな。

この作品で、またちょいと株を上げました。
こいつぁ、オススメな作品。

が、最後に愚痴ります(笑)
展開の仕方などは歌野らしくて楽しめたのだが、あんまし印象に残らない作品かなっと。

一定のレべルには達しているのに、なんかいまいちな気分。■
ガラス張りの誘拐 ガラス張りの誘拐

■□■ 白い家の殺人 / 歌野晶午 ■□■

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■八ケ岳山麓にある猪狩家の別荘で不可解な惨劇が相ついだ。
17歳の静香は密室でシャンデリアから逆さづりで殺され、母親は足跡ひとつない新雪の中、絞死体で発見された。
静香の家庭教師・徹のSOSで駆けつけた名探偵・信濃がたどりついた無惨な真相とは?
衝劇の処女作「長い家の殺人」に続く渾身の本格推理第2弾。 ■

■22-20sの感想■

■まあまあですね(笑)
そこそこ楽しめるけど、印象に残らないっといった感じです。
作家読みをしない人はスルーな作品。
人物が描ききれてないっていうか、つめが甘いなっと。

いつもながら電車通勤に最適だね♪
って感じで。■
白い家の殺人 白い家の殺人

■□■ 動く家の殺人 / 歌野晶午 ■□■

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■ 名探偵、信濃譲二が、ミニ劇団<マスターストローク>にマネージャーとして参加し、万能ぶりを発揮し始める。だが、劇団の特別公演「神様はアーティストがお好き」の初日、惨劇の幕が切って落とされた。大胆かつ巧妙なその仕掛けを、われらが探偵はいかに解くか!?新本格派の驚異の家シリーズ第3弾。■

■22-20sの感想■

■これは出来がいいかなっと。
特にラストが好きかな。
切なくてジーンとくる。
ミステリーっとしてはまだまだな気がするけど、他の人間模様とかがいいんだろううな。

それと劇中劇がかなり良い出来だったと思う。
本当の舞台劇にならないものだろうかと思うくらい面白かったす。

余談ですが、この本はミステリ云々というよりも洋楽好きの心をくすぐる内容。

登場する劇団「マスターストローク」はQueenの歌の題名からだし(しかもマイナーな歌なのがすごい)
The Policeの“Every Breath You Take”を評価しているだけでもう作者と握手したくなりました(笑)(書評ぢゃないね、これ)■
動く家の殺人 動く家の殺人

■□■ 死体を買う男 / 歌野晶午 ■□■

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■乱歩の未発表作品が発見された!?『白骨鬼』というタイトルで雑誌に掲載されるや大反響を呼ぶ―南紀・白浜で女装の学生が首吊り自殺を遂げる。男は、毎夜月を見て泣いていたという。乱歩と詩人萩原朔太郎が事件の謎に挑む本格推理。実は、この作品には二重三重のカラクリが隠されていた。奇想の歌野ワールド。 ■

■22-20sの感想■

■これは。。。いい。
単純にそう感じました。

まず作中作【白骨鬼】の主人公に江戸川乱歩と萩原朔太郎を使うというキャスティングの奇抜さにぐっときますね☆

ストーリーも良く出来てる。
さり気な~く、伏線が二重に三重に引かれ、ラストには驚愕すること間違いないっすよ。

そんでもって、読み終わりの清々しい読了感(なぜか(笑))
これぞ名作って感じです。
いや、しかし出来がいいな。
贅沢です。贅沢な作品です。

「不可解。そして、甘く、不気味で、哀しく、懐かしく、そら恐ろしい」
って誰か言ってたけど、ほんまそんな感じやワ~

「歌野作品でオススメの本は?」と聞かれたらこれか、【葉桜~】か【ROMMY】を勧めたい。
ってほど、今まで読んだ歌野作品の中でも上位にランクしますね、コイツは。
面白いよ☆■
死体を買う男 死体を買う男

■□■ 家守 連作推理小説 / 歌野晶午 ■□■

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■人の妄執が巣くうとき、『家』は豹変する!
何の変哲もない家から主婦の死体が見つかった。
死因は窒息死。
事故死の可能性が高まるなか、彼女に秘められたある事件が浮かび…。
表題作「家守」のほか、家に対する人の妄執をモチーフに、鬼才が描く珠玉の短編を収載!■

■22-20sの感想■

■普通以上傑作未満って感じで、ほどよく面白く、楽しめます☆

どの話も味わい深く、ただの短編になってなく、

かといってものすごくいい小説なわけでもなく、

やるなあ。。。歌野。

やるなあ。。。うーん。。。なかなかいいじゃない~

面白いお話いっぱいじゃない~

って感じッすよ(笑)

退屈は絶対しないよ、これは。
歌野ファンなら読むべき。■
家守 家守


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