2006/01/29(日)14:20
安達ケ原の鬼密室 / 歌野晶午
■□■ 安達ケ原の鬼密室 / 歌野晶午 ■□■
■太平洋戦争中、疎開先で家出した梶原兵吾少年は疲れ果て倒れたところをある屋敷に運び込まれる。
その夜、少年は窓から忍び入る"鬼"に遭遇してしまう。
翌日から、虎の像の口にくわえられた死体をはじめ、屋敷内には七人もの死体が残された。
五十年の時を経て、「直観」探偵・八神一彦が真相を解明する。■
■22-20sの感想■
■折原一氏曰く「奇想のビッグマック」。
言い得て妙な表現である。
冒頭は絵本のような構成で、大事な人形を井戸に落っことしてしまった少年の話が描かれ、その次にはアメリカの大学町を舞台に起きた連続殺人事件の顛末が描かれる。
そのどちらもが未解決のまま、事件はようやく「安達ヶ原の鬼密室」へと辿り着く。
初読時、この構成にはちょっと面食らったが、読み終わった後は、この発想は素晴らしいと驚嘆した。
この奇抜な発想こそ、現代本格を支える柱なのだろうと思う。
以上、本屋の店長さんからでした(笑)
しかし、なかなか読みごたえがあって、面白かった。
最後の話のせりふにすんごい共感。
それだけで満足(笑)
この作品、トリックが肝なので、内容についてはあんまり書けませんが、これだけは言えます。
面白い!
歌野作品でも上位にくる作品じゃないかなあっと小生は思いました。■
安達ケ原の鬼密室
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