今回オススメする本は、宮島未奈さんの『成瀬は信じた道をいく』です。
成瀬は天下を取りにいく&成瀬は信じた道を行く 2冊セット
この本は、10万部突破し話題となった、『成瀬は天下を取りに行く』の続編にあたります。
魅力は、何といっても成瀬の人間性。成瀬みたいに人生を楽しみたいと思わせてくれる作品です。成瀬が語り手となって話が展開するのではなく、成瀬を取り巻く周りの人が主人公で話が進んでいくのがまた面白い。(前作では最後の最後で成瀬が主人公の話が来るので、成瀬ってこんな風に考えていたんだって分かる瞬間がたまらないです)
成瀬が作中で発する言葉はとても印象的で、中でも心に響いた言葉を紹介します。
「何になりたいかより何をやるかが大切」(今作)
「大きなことを百個言って一個でも叶えられたらいい」(←これは前作)
成瀬をみると元気がでるので、前作と合わせて是非見てほしいです。
あと、本当に現実世界に成瀬が居るのではないかと思ってしまうほど現実世界とのリンクが工夫されているのも面白いです。思わず「天下統一スタンプラリー」を検索してしまったり、「ゼゼカラ」というコンビがМ1の予選に出場していたのか調べてしまうくらい。(読めばわかります)
とにかく読んで!!後悔しないはずです!
できれば前作から読んでください!!成瀬の魅力がより伝わります!
あらすじ『成瀬は信じた道をいく』(今作)
成瀬の人生は、今日も誰かと交差する。「ゼゼカラ」ファンの小学生、娘の受験を見守る父、近所のクレーマー主婦、観光大使になるべく育った女子大生……。個性豊かな面々が新たに成瀬あかり史に名を刻む中、幼馴染の島崎が故郷へ帰ると、成瀬が書置きを残して失踪しており……!? 読み応え、ますますパワーアップの全5篇!
あらすじ『成瀬は天下をとりに行く』(前作)
中2の夏休みの始まりに、幼馴染の成瀬がまた変なことを言い出した。コロナ禍、閉店を控える西武大津店に毎日通い、中継に映るというのだが……。さらにはM-1に挑み、実験のため坊主頭にし、二百歳まで生きると堂々宣言。今日も全力で我が道を突き進む成瀬から、誰もが目を離せない! 話題沸騰、圧巻のデビュー作。