終活日記

食品添加物などの世界では「食品基準」のことを
コーデックスというらしいが、ここでは「写本」のこと。

存在しないと言われている「キムメリア人の国への航海」
という稀こう本の写本を依頼により探索し、そこに書かれた
なぞを追求していくというお話。

アイドリングにイラつき、物語が動き出して
ギアチェンジしてようやく加速するという読み心地かなあ。
いきなりトップスピードになる本を読みたいが、なかなか。
「薔薇の名前」や「ダビンチ・コード」のようなワクワク感
はないけど、古書を扱ったミステリーのフアンには楽しめると思う。

愛書家をテーマにしたものに、生田耕作編の「愛書狂」
という短編集があるが、こちらも面白いです。