2007/02/13(火)12:56
「異人館」 レジナルド・ヒル
レジナルド・ヒルの作品は、最初はとっつきにくいが
一度入っていくと、どんどん引きずり込まれて行く。
オーストラリアの女性数学者とスペインの歴史学者は
動機は異にするものの、祖先の過去を調査するために
イギリスの寒村、イルスウェイトを訪れる。
偶然にもふたりは、パブを兼ねた宿屋「異人館」に投宿する。
閉鎖的な村でのふたりのそれぞれの調査は
隠蔽された過去の事件を次々とあからさまにしてゆく。
まったく関係のないふたりと思われたが
過去の祖先にはいろいろ交錯していた事実もあった。
ミステリーとしても面白いが
ふたりの恋のゆくえも気にかかる。