2007/03/21(水)13:14
「日本映画史 4 増補版」 佐藤忠男
読書というよりも、見ているといったところか。
というのも、この本、佐藤忠男の「日本映画史」の最終巻。
文章は第12章のみで、半分以上が日本映画の年表。
これが面白いのだ。
これ見たなとか、この時はこんなことしていたとか
思いながら、日本映画を年代をおって監督や出演者、
のリストで見ていくのがなんとも楽しい。
映画のタイトルやエピソードだけ知っている映画ばかりだが
是非見たいなあという思いがだんだん強くなっていく。
折りしも俳優、船越英二の訃報を聞いたが、彼の芸歴は
戦後の日本の映画史と重なる。
後にひょうひょうとして、幾分弱さを感じさせる芸風が
持ち味になるが、二枚目といわれた古い映画は何本か見ている。
個性的な役者がまたひとり亡くなったなあと哀しくなる。
この場で冥福を祈りたい。