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終活日記

終活日記

2007年07月04日
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カテゴリ:読書


ミステリーで本格物という場合、何をその定義にするのか
よく分からないが、読者を犯行の謎解きや犯人探しに
引きずり込むことに主眼を置くというものなら、
間違いなく本作も本格物だし、十分面白い。
ツイスト博士シリーズ、第4弾。
ポール・アルテも快調で、紹介されてそんなに年数はたって
いないのに、出版されれば必ず読む作者のひとりになった。

とは言うものの、おいらは本格物にこだわるというより
犯罪の「動機」のほうに興味がある。
動機はほとんどが金と女と言われるが、現実には
動機というのがあるのか分からないような事件もある。
そういう意味で、むしろ犯罪実話小説の方が好きだ。
実際の犯行まで踏み込ませる心理やその背景を描いたもの
のほうが読んでいて面白い。
非現実的なトリックを散りばめていても、その動機が
とってつけたようなものだと、なんか白ける。

「動機」と言えば、光市の母子殺人事件に思いが行く。
死刑判決をめぐり延々と裁判が続いている。
最近では動機も焦点になっている。
しかし先日の弁護団の弁論、あれなんなんだ。
死刑反対結構。
被告の人権を守り、事実に基づき減刑に尽力するのも結構。
それが弁護士の仕事だろうが、結論を導き出すために
動機を捏造するのは問題外。
訳のわからない説明をしていたかと思うと
ついにはドラエモンが出てきた。
それこそマンガの世界ではないか。

本作にももちろん動機はあるが、おいらのこだわりから言えば
もう少し書き込んで欲しかったなあという感が残る。

あっ、内容について何も書いてないなあ。笑
ネタバレを避けるため、旧邸で起きる連続不審死事件
とだけ書いておこう。






最終更新日  2007年07月04日 08時27分43秒
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