カテゴリ:読書
コロッケの丸かじり このところ、忙しないというか、精神的に余裕がなく 内容の重い本がなかなか読めない。 そうはいっても、活字中毒なもので、なんらか読んで いないと、手が震える。笑 そういったときに、うってつけなのが、こういった本。 この丸かじりシリーズも本書で27巻になった。 全部読んでいるわけではないが、文庫本の傑作選は 全て持っているから、ほとんど読んでいるといっていいだろう。 何が面白いかといえば、食い物に関して、ふと感じることを こと細かに観察していて、「ある、ある」とか「そう、そう」 といった同意感をくすぐるからである。 ときにはオフザケがあったり、ちょっと違うなあ、なんてことも あるが、時には声を出して笑ったりもする。 馬肉と鹿肉を入れた「馬鹿鍋」というのが実際あるらしいが それに入れるタレを「馬鹿タレ」というなんてところは 吹き出したし、「馬鹿馬」いう表現も面白い。 「桜餅」のところでは、葉ごと食べるのが王道と書いているが おいらは気分によって、葉を食べたり、食べなかったりする。 実際葉はそんなに旨いとは思わない。 むしろ、あの香りを楽しむのがいいのであって 葉をとって鼻にくっつけて、香りを鑑賞しながら、 おもむろに、餅の味を堪能するのが王道でないかな。笑 かように、読みながらいろいろ想像させてくれるのも楽しい。 東海林氏の文章は定評のあるところだが、おいらも時々 その文体を真似てみたりもしている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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