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終活日記

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2008年01月13日
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カテゴリ:読書

マダム貞奴
ダンナの川上音二郎は「オッペケペ」で有名で
古い録音を聞いたような気がするが、貞奴については
この本を読むまで、ほとんど知らなかった。
むしろ引き合いに出された、サラ・ベルナールのほうが
なじみが深い。

川上一座に同行し、米国、英国、仏国と回り名声を勝ち得た
わけだが、当時の「ジャポニズム」ブームの影響も大きいようだ。
芝居よりもむしろ着物で「道成寺」などを踊る姿に
もの珍しさも加わり、外国人の目を惹きつけたようだ。
当初資金面でも苦労したらしいが、アンドレ・ジッドや
イサドラ・ダンカン、ロダンなども絶賛したようだから
芸のほうも確かだったんだろう。
何葉かの写真も載っているが、表紙の写真を見ても
現代人といってもいいくらい魅力的だ。

グローバル化などといわれても、閉鎖性の抜けないこの国だが
開国後、そう年数もたっていない時期に、海外で芝居を公演
するなんていうのは、ずいぶん大胆だ。
この貞奴や音二郎に限らず、明治人には面白い人物が
けっこういる。
このように再評価するのも、自信を失っているような
今の日本人には、よい刺激になるのではないかな。





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最終更新日  2008年01月13日 07時29分39秒
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