カテゴリ:読書
向田邦子全集(第2巻)新版 生誕80周年ということで、文芸春秋より、 向田邦子全集の新版が刊行され始めた。 「あ・うん」を読んだ。 彼女の作品はほとんど読んでいるし このブログでもしょっちゅう取り上げているが どちらかというと、小説は後回しにしがちだ。 フィクションだから、向田邦子が薄れる気がするからだ。 ところが、小説も、登場人物全てが 向田邦子を投影している。 それにしても一行一行が上手いなあ。 日本の日常会話語をこんなに効果的に取り込める作家は そういないのではないか。 結局、彼氏はいたものの、独身のまま亡くなった彼女で 家庭はもったことないのに、こういったテーマでも それぞれの心のゆらぎをうまく表現している。 もっともっと読みたかった作家だ。 ところで、ひょっとしたらと思ったが、奥付に 差別的表現・・・のおことわりがあるが 何が差別なんだろうか。 「ワイセツ」も同様で、そのように感じる人間のほうが 変態なのではないか。 座頭市を、め○ら、とか、めし○なんて書かないで 視覚障害者なんて書いたら、そんなもの座頭市でなくなる。 このブログも、そういう規制があって、おいらなんか しょっちゅう、ひっかかっている。笑 悪意をもって選ぶのではなく、表現上の問題だ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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