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終活日記

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2009年10月16日
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カテゴリ:映画
前作「自殺サークル」も見ておらず、何の予備知識
もないまま見たのだが、この原作・監督の園子温という人物
なかなかスグレ者かもしれないな。
家族の崩壊をレンタル家族という商売をからめて描く
という設定も面白い。
ただ後半が饒舌ぎみで、策士策におぼれるということか。
2時間半は長い。

レンタル家族を依頼すると、成りきった家族役が
時間制で演じるわけだが、いわゆる理想の家族を演じるほど
そらぞらしくなっていく。
どこまで意図しているのか分からないが、ブラック・ユーモアだな。

近頃何事も、定型にはめようとするきらいがあるのでは。
家族といっても個性はそれぞれだし、理想の家族像を
画一的に決められるわけがない。
情報過多のせいなのか、そのために自分を殺すなんてケースも
多いのでは。

自分探しなんてのもそうで、今存在している自分が自分であって
漠然とした概念で、旅に出るなんてことしても、見つかるわけがない。
どうも、そういう連中は世界の中の主役になりたいと思っているのか。
何々様だと言われて勘違いしている人間もいるが
結局役を演じているうちに、自分を見失っていく。
片意地を張るなんて言葉もあるが、あえて自分を緊張させる必要もなく
あるがままの姿で生きていけばいいのでは。

ラスト近くで主人公(穴吹一惠)の妹が「延長しよう」と叫ぶが
印象的だったなあ。






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最終更新日  2009年10月16日 07時14分50秒
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