カテゴリ:読書
海から見た日本人 日本は単一民族国家であるというとき、 天皇の系統が「万世一系」という考えが 背景にあると思うのだが、その現天皇自身が、かって 韓国で、祖先を同じにすると発言したのではなかったっけ。 日本人の起源をたどっていくと、そう単純なものではない。 「北方民族説」というのがあったが、そういうルートはあるにしろ 一律として考えることはできない。 日本は現在は海に囲まれた島国だが、かっては大陸と繋がっていた。 本来からこの地域にいた先住民もいれば、陸地伝いに 渡ってきた民族もいると考えるのが普通だろう。 本書はタイトルにもあるように、海からのルートを 検証したものだ。 従来からの遺物による類似性を見るものもあるが 遺伝子から見た一文は面白かったな。 今では試みようとする人間は少ないと思うが、 好奇心か困窮からか分からないけど、 古代の人は未知の地域に、粗末な丸木舟で乗り出した。 数百キロの移動もあったというから、島国とはいえ、 というか、島国だからこそ、単一民族というには 無理があるのではないか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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