カテゴリ:読書
ブラック・トライアングル 損害保険に関わっているが、幸いなことに 裁判にまで発展したケースはない。 しかし、見聞きする自動車保険の例をみると 加害者側が有利になっているケースが多い。 検察・警察の調書を鵜呑みにする裁判官が ここでも、賠償金を払う保険会社(加害者)サイド にたって判決を下している。 被害者は不服があるから裁判に持ち込むのであって 裁判所側がこういういい加減な対応をしていては 何のための裁判なのか。 本書はこういった、保険に関する問題点を洗い出している。 自賠責保険の後遺障害の等級は労災の等級を そのままもってきている。 しかしサービス業の比率が増えている今日、 明治の工場法に基づいた、等級で対応できると思えない。 また、保険料率は損害保険料率算定機構の出す数字を 会員である保険会社は基準値にしているが、 保険会社は金を出すだけで、機構の構成員は独立したもの だと思っていたが、役員などは保険会社から来ているらしい。 これでは、保険会社が数字をなんとでもいじれるのではないか。 業績の不振を保険料率という数字を動かすことで、調整できる。 前回の修整でも、天災などほとんどないこの地区の1級構造の 鉄筋のビルの料率が上がっていた。 根拠を示せと問いただしたが、明確な回答がない。 要するに、保険会社というのは、金を取るときは あの手この手で増やしていくのに、払う段になると いろいろ理由をつけて減額する。 賠償金の計算で損失利益を出すのに、ライプニッツ係数を 掛けるが、バブルのころならいざ知らず、 銀行の金利が1%もない現在、どこにそんな根拠があるのか。 まあ、きりがないので、これくらいにしておこう。笑 類似書 コワ~い保険の話 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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