上鹿川で生まれた男の人生

午前７時。ジョギング中、飲料水用自販機前の空き缶入れを覗いている男に会った。この男は今から４０年位前に関東方面からさすらいの旅に出て宮崎に来た人だ。住居職業自由。立ち止まって少し様子を見ていた。若干年を取った感じはするがまだまだ元気そうだ。

市内をかなり広範囲に歩いているのを目撃するので「１日どの位歩くの」と聞いたことがある。曰く「１０キロ位だ」と。これを４０数年継続しているのだ。真夏は昼間。空き缶入れを覗く位だから粗飲粗食？であることは間違いないはず。

そして午後。「今日のブログは何を書こうか。朝見た男のことでも書こうかな」と車を運転していると、前方に赤色灯のパトカーが停まっている。何だろうと思って通り過ぎようとしたところ、道路脇に酔っ払いと思われる男が座っており、お巡りさんが男に話しかけていた。交通事故かな？。酔っ払いだろう・・。

ところがである。何とその男は、朝自販機前で見かけた男ではないか。しかもお巡りさんの質問に答えようとせず、立ち上がると持っていた傘を振り回すように制止も聞かず歩き出し、お巡りさんも困惑している様子。

防犯アドバイザ－として県内の学校等で講演や護身術を指導している立場上、ここは見過ごすわけにはいかない。車を止め、お巡りさんに４０数年来の男の情報を提供した。

毎日かなりの距離を歩いているのは知っていたが、酔っ払ったところは初めて見た。どうしたのだろう・・・。それにしても粗食で歩くことが健康につながることは絶対間違いないことは事実。おそらく４０数年来病院にも行っていないだろう・・・。頑張れ日本頑張れ関東出身

　　　　　～写真は毎朝えさを与えている宮崎神宮の鶏。彼らも飼い主
　　　　　　から捨てられ毎日粗食なのだ・・・。可愛そうに～