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カテゴリ:車椅子で行くスキー
信じられないことに先週末 ボストンに初雪が降った。
モールに買い物に行こうとしたら降り始めて、買い物が終わってもまだ降っていた。1996年にアメリカに来て以来一番はやい初雪じゃないかな。 今年の冬はどんな天候になるんだろう。寒すぎるのも嫌だけど暖冬もちょっとなあ、、。 今年 Mくんはスキーをどうするんだろう。 ずっと new hampshire州 waterville valleyというところでモノスキーをしている。そこには adoptive ski schoolというプログラムがあり 車椅子使用者ようのスキープログラムのみならず 盲目 自閉症 ダウン症 どのような障害にも対応できるようになっている。 私も次女が生まれるまではそこで ボランティアでスキーを教えていた。 教えるまでに毎年講習会があり 40時間のレッスンをとったとに初めてスタッフとしてボランティア登録が出来る。 その講習のなかで「どのような障害があったらこのプログラムでは講習が受けられないのですか」という質問があった。 その時のスタッフの答えは「息をしている人ならば どんな障害があろうと 滑らせることが出来る」というものだった。 本当かな、、とその時は思ったけど 本当だった。 ある日オフィスに行き 今日の担当は誰だろうと名前が書かれているボードを見てみると今までに見たことのない名前の人だった。 どんな人なの?と思いまっていると その人には8人のボランティアがつくことが判った。で、、その日のスキーヤーが登場。 彼は 30歳前の体格の立派な人で交通事故で脊椎損傷となり首から下がまったく動かない。動くのは目のみ。瞬きでyes noを伝える。 その彼がその日のスキーヤーだった。 自分でバランスをとることの出来ない彼は バイスキーと言う2本のスキーの上に座るバケットが付きまた両脇に羽のように倒れないように小さなスキーがついたものにまず事務所の中で乗り込む。 そのときにこのバイスキーは 車輪のついたボードのうえに乗せてあり彼が乗り込み身体を固定したあと そのままボードを押してゲレンデまで移動した。オフィスがあるのはゲレンデの一番した。そこからリフト乗り場までは スノーモービルでバイスキーに乗った彼をひっぱっていく。もちろん後ろからスタッフが支えて。 リフト乗り場まで行くとバイスキーの高さを付属のバーによって少し高くしリフトの座席と同じくらいまでにしておく。 リフト乗り場では もちろん列に並ぶことなくすぐさま乗り込めるところまで移動。リフト乗り場のお兄ちゃんも手伝ってくれて一度リフトをとめて彼とバイスキー そして両脇にスタッフがのりリフトを再び動かしてもらう。 上までつくとまたリフトをとめてもらい リフトから降りる。 彼は体重があるので通常は一人でテダー(後ろから引っ張る)するのだが今回は3人でテダーする。 彼がすべり始めると彼の前に一人 横に一人づつ そして後ろから2人のスタッフが彼に他のスキーヤーがぶつかってこないようにブロックをしながら 一緒に滑り始める。 体温に気を使いながらこの日は午前中いっぱい 4回リフトにのりスキーを楽しんだ。 「本当に息をしていればスキー出来ちゃうんだ!」と改めて adoptive ski programの凄さを目の当たりにした出来事だった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
November 3, 2005 12:20:59 PM
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