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カテゴリ:SF
前話で「マルチ・デュプリケーター(細胞複製プラント)」を破壊し、ひとまず胸をなでおろしたテラ艦隊。しかし、MdIの策略はすでに完了していました。プラント破壊のドサクサに紛れて、本物と全く同じ記憶と外見を持つテラ兵士の「デュプロ(分身)」たちが、すでに何名か《クレストII》や連星系「ツイン」の防衛拠点へと帰還し、紛れ込んでいたのです。
1. 終わらない悪夢:誰が本物で、誰が偽物か? 彼らデュプロのスパイ(第五列)は、自分が偽物であるという自覚を持ちながらも、普段は完璧に「オリジナル」として振る舞います。 内側からのサボタージュ: 紛れ込んだスパイたちは、《クレストII》の重要システムの暗号を書き換え、ツイン星系の防御シールド発生装置を内側から無力化しようと暗躍。テラ艦隊は原因不明の機密漏洩と小規模な爆破テロに悩まされます。 疑心暗鬼に陥るブリッジ: 「仲間の中に偽物がいる」という事実が発覚し、長年共に戦ってきた乗組員たちの間に、強烈な不信感と恐怖が広がります。 2. 本作を象徴するガジェット:姿なきスパイを炙り出す超科学 どれだけ完璧に記憶をコピーされていても、人工生命であるデュプロ特有の「欠陥」を見つけ出し、容疑者を特定するために投入された装備です。 生体多次元セル・スキャナー(細胞寿命測定器): 前話でも登場した技術を艦内用に改良したポータブル・スキャナー。人工的に急速成長させられたデュプロの細胞に特有の「微細な多次元的摩耗(バイオ・リズムの歪み)」を、血液や皮膚組織から検出する装置。 USO特製「精神波トリガー・プロジェクター」: MdIがデュプロの脳内に仕込んでいる「特定の命令コード(トリガー)」に反応する、特殊なハイパー Reiz(刺激)電波をブリッジ全体に照射する装置。偽物がこの電波を浴びると、脳内の思考制御がパニックを起こし、一瞬だけ無表情(操り人形状態)になるため見破ることができます。 隔離用「位相ロック・チェンバー」: 容疑者が確定するまで、オリジナルか偽物かを問わず、外部との一切の通信・超能力(テレポート含む)を遮断して物理的・多次元的に幽閉しておくための特殊監獄。 3. クライマックス:アトランの危機と偽物の排除 スパイたちの次の標的となったのは、なんとテラ艦隊の副司令官であるアトランでした。MdIの工作員たちは、アトランを誘拐し、彼をマルチ・デュプリケーターで完璧にコピーして「偽物のアトラン」をテラ艦隊のトップへ送り込もうと計画を立てます。 しかし、ローダンとグッキーは「精神波トリガー・プロジェクター」を極秘裏に作動させ、艦内に紛れ込んでいたスパイたちを一人ずつ炙り出していきます。 その過程で、アトランがまさに複製されようとしている秘密の拠点を突き止め、突入。本物のパーツが完成する前に、複製中の「アトランのデュプロ」をUSO特製のディスラプターで消滅させ、本物のアトランの救出に成功しました。 艦内に潜んでいた「第五列(スパイ)」はすべて排除され、テラ艦隊は辛うじて内側からの崩壊を免れたのです。 【中古】 銀河侵攻計画 / H.H.エーヴェルス, クラーク ダールトン / 早川書房 [文庫]【宅配便出荷】 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2026.06.13 00:00:07
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