ブルックナーも
こんばんは、ほうとうです。福岡シンフォニーホールで行われた、インバル指揮東京都響の創立50周年記念演奏会に行って来ました。曲目は、ワーグナーの楽劇トリスタンとイゾルデより前奏曲と愛の死、ブルックナーの交響曲第4番変ホ長調「ロマンティック」(ノヴァーク版1878/80)。この指揮者とオケのマーラーチクルスは有名で、第2交響曲でははまり込んでしまったのですが、ブルックナーもなかなかと聞いていました。「トリスタン」は、前プロと言うこともあってか、あまり作り込まず、比較的あっさりとした演奏でした。ブルックナーは、テンポを大きく動かさないで、かつ、パートのバランスに神経を使って、曲の構造を透き通る如く表現していました。終楽章のコーダ(終結部)に入った所では、刻んでいる弦パートで、8分音符で音階が動いているのを強調するなど、工夫が見られました。それが効果的で、見頃な大団円になりました。インバルのブルックナーも良いねぇ。