誰も諦めてはならぬ
こんばんは、ほうとうです。 27日(土)、びわ湖ホールで行われたプッチーニのオペラ「トゥーランドット」に行って来ました。 オペラ夏の祭典2019ー20、東京2020公認プログラムと銘打たれて、乗っかった感がしないわけでもありませんが、総合プロデュース・指揮が大野和士、演出がバルセロナ五輪の開会式等を担当したアレックス・オリエ、美術が世界の有名歌劇場で活躍するアルフォンス・フローレス、オケはバルセロナ交響楽団、合唱はびわ湖ホール声楽アンサンブル、新国立劇場合唱団、藤原歌劇団合唱部、児童合唱は大津児童合唱団。と言うことで、びわ湖ホール・東京文化会館・新国立劇場・札幌文化芸術劇場の提携オペラ公演です。 さすがに、この滋賀公演(27・28日)のチケットは完売で、当日券はありませんでした。 ロビー等には、パネル展示や、リハーサル風景のビデオが放映されて多面的に紹介し、楽しませてくれます。 第1幕が短い序曲とともに幕が上がる、と思いきや、いきなり仕掛けがあります。(この後、8月上旬に札幌公演があるので、その内容は内緒です。) オケの響きや歌手陣も良く、関西出身のリュー役、中村恵理も良かったです。このオペラは、リューをヒロインにする演出もあるくらい重要な役です。 さて、第2幕第2場で、トゥーランドット姫がカラフに3つのうち最初の謎を出したところで、舞台とオケピット、字幕が消え、ホール内非常口が点灯、非常口誘導の強いライトが点滅を始めました。 初めは何かの演出かなとも思ったのですが、余りに不自然で、何かのトラブル発生、と気付くと演奏がストップし、しばらくしてホール周辺一帯が停電したとの案内がありました。 ホールの非常電源は長時間持たないとのことで、一旦ロビーに出て待機することになりました。(日中で大きな硝子張りなので、明るい。) 30分ほど復旧作業が行われたでしょうか、止まった第1の謎のところから再開されることとなりました。(ただし、2幕と3幕の間の休憩は無し。)この間、復旧に当たった全スタッフ、再開して終演まで公演しようとする全出演者の心意気、そして最後まで聴きたい(観たい)と願うほぼ全ての観客の気持ちが一つとなって、大した影響はなく、再開、カラフのアリア「誰も寝てはならぬ」を経て終演を迎えました。 最後のエンディングでも、再び仕掛けがあります。 とても良い公演でしたが、「誰も諦めてはならぬ」とも感じさせられたのでした。