山深き平家落人伝説の山
こんばんは、ほうとうです。 13日(月・祝)、高知県土佐町と同県いの町、大川村との境にある、稲叢山(いなむらやま、標高1506m)と西門山(にしかどやま、標高1497m)に登って来ました。 高知県と言っても、石鎚山系のすぐ南にあり、この辺りの水系は、吉野川上流部であり、高知側から見て石鎚山系の前衛峰となります。 また、壇ノ浦の戦いで敗れた平家の落人がここに立て籠もったという伝説があったと知り、徳島の剣山(日本百名山)とその麓の祖谷(いや)地方が有名なのに、まだあったのかとちょっと驚きでした。 稲村ダム脇から稲叢山 ダム管理事務所前に駐車し、トイレを借り、これから登る山を眺めます。雲が多めなのがちょっと気懸かりです。 事務所の横を進み、車止めゲートを通過して、ダム湖沿いに渓谷登山道入口まで歩きますが、路傍には多くリンドウが咲いていました。 渓谷登山道に入ると、細い沢沿いの道をゆるゆると登ります。 落葉の沢 沢の流れ 沢には大きい石があってその間を沢が流れていますが、苔も多く、和のテイストの風景です。 渡渉すると、稲叢山頂上に直接向かう道の分岐がありますが、平家伝説を見たいので、右の洞窟コースを選びます。 岩間の滝 斜瀑とすだれ滝 落差の大きくない色々な滝を見ながら登って行くと、大きな岩壁が近づいて来て、 大滝の前に出ます。 更に登って行くと、道の傍らに鎖の着いた岩があって、洞窟の表示があるので、岩を登ってみます。 伝説の洞窟 深さは余りありませんが、なかなか広く20人あまり入れそうです。伝説では、平家の落人がここに立て籠もり、追手と戦ったとのことです。 一旦登山道に戻り、洞窟下を進みますが、水の落ちる音がするので近づいて覗いてみます。 隠し滝(漆黒の滝) 大きな岩陰の隙間を細い滝が滑り落ちています。これなら平家の落人も水の確保には困らなかったことでしょう。 二段滝 更に進んで、細い尾根上の岩を巻きながら登ると、岩の上は平たく展望台になっています。 二枚岩からの眺め 登山開始時に見上げた大岩のすぐ奥くらいの場所でしょう。 ここから、登りは緩やかとなり、四差路に出ると左に折り返すように曲がり、稜線を進むと岩の山頂である稲叢山頂上です。 山頂は西側の展望が開けて、石鎚山系の眺望を期待していましたが、その山系稜線に雲が掛かってしまい、残念。 四差路に戻り、東北東の西門山へ行ってみます。 アップダウンを繰り返しながら進みます。 途中の 稜線鉄塔から石鎚山系で笹ヶ峰方面の稜線がわずかに望めました。 道は 深き森の中を進んだり、キレットの脇を通過したり、面白味がありますが、山頂は樹々に囲まれ眺望がないことが人気薄の原因かもしれません。 西門山からの帰りに、出来るだけ経路が重ならないように、稲村トンネル東口に降りてみることにしました。その下り坂では、 コケ斜面も見られ、また面白い風景でした。 そのまま車道を歩くと、ダラダラと長い下りになるので、緩い稜線上を行く、送電線の保線路コースに上がり、ショートカットしました。 コース上でたまに見かけました。 お先に紅葉 平家落人にまつわる山で、岩場や滝などの豊かな自然を感じられ良かったです。