巨匠は来ずも、若手ソリストが・・・
こんばんは、ほうとうです。 21日(土)、広島国際会議場フェニックスホールで行われた、広響の被爆80周年特別定期演奏会に行って来ました。 平和公園内のフェニックスホール 当初、この演奏会はロシアの老巨匠V.フェドセーエフが振る予定で、ワタクシもあの強烈な個性のロシア音楽を聴くことを楽しみにしていたのですが、一昨年に続き今年も体調不良とのことで、今年も来日中止となりました。 代演は、ラトビア出身のA.ポーガ。お国柄というか、ロシア音楽を得意とする45歳で、ラトビア国立響の音楽監督を経て、現在はアドバイザー、そして、ノルウェーのスタヴァンゲル響の首席指揮者の任にあって、世界の有名オケに客演し、日本ではN響などに客演してお馴染みですね。 今後の飛躍が期待される指揮者です。 曲目は、今年没後50年のショスタコーヴィチのピアノ協奏曲第1番ハ短調とチャイコフスキーの交響曲第5番ホ短調。 そして、協奏曲のピアノ独奏は、角野隼斗、トランペット独奏が児玉隼人。どちらも絶賛売出し中の「ハヤト」コンビです。(今回、一つの曲で共演となりました。) さて、協奏曲の感想ですが、角野君の気合が半端なく、第1楽章のテンポが駆け出しそうなくらい速く、オケとテンポ感にずれが出来てしまいました。それ以外は良い演奏だったと思いました。(アンコールは、角野君がカスプーチンの8つの演奏会用エチュードより。児玉・角野でグノーのアヴェ・マリア。) 交響曲は、広響頑張っていたけれども、ヴァイオリンにもう少し豊かで美しい響きが欲しかった。 管楽器は、バランスが崩れそうになったり、フレーズのまとまりが怪しくなることもあり、息のコントロールをもう少し良くして欲しいと感じました。(オケのアンコールは、チャイコフスキーのエフゲニー・オネーギンよりポロネーズ。) 塑像(ホール1階)