カテゴリ:関西
こんばんは。ほうとうです。 カメラが修理から帰ってきました。これでまた写真がたくさん撮れます。
さて、かねてより歩いてみたいと思っていた、高野山町石道(ちょういしみち)の踏破に 行ってきました。世界遺産「紀伊山地の(霊場と)参詣道」のうち、昨年秋に吉野を、 今年の1月末に熊野古道の那智駅~熊野那智大社・那智の滝を歩いてきたので、 ここを歩けば、後は大峯山の山登りになります。 前日に、モンベルのトレッキングツアーがあったのですが、三男の応援に行く用事が あったことと、世界遺産のひとつ丹生都比売神社に立ち寄らないとのことだったので (この神社は町石道から外れる)、一人で写真を撮りながら気ままに歩くことにしたの です。 とは言え、丹生都比売神社まで立ち寄るフルコースでは距離約23キロ、標高差 約700メートル、歩行時間約7時間のハードなコースです。 南海電車のHPに地図などが掲載されているので、印刷して、始発の急行に乗り、 九度山駅で下車すると、スタンプ帳があったので貰って行きました。 紀ノ川沿いにあって、空海の母が晩年に住んだとされる慈尊院が町石道のスタート です。(正確には裏手の丹生官省符神社への石段途中に180町石があります。) ここから高野山根本大塔まで1町(=109m)ごとに五輪卒塔婆型で梵字が刻まれた 石の道標が続くのです。 丹生官省符神社で残っていた紅葉をちょっと楽しみ、少し登ると右手に銀杏の黄葉 が見えたので寄ってみました。勝利寺という寺でした。 町石道に戻り、柿畑の中を登って行きます。 柿畑の中に、屋根付きの展望台があって、ここからの眺めは本当に素晴らしい。 夕焼けの風景はさぞかし良いのではないでしょうか。 雨引山分岐までは上りが続きますが、尾根筋に入ると急な坂はなくなります。 六本杉(天野峠)から町石道から外れ、里山の風景が広がる天野の里へ下ります。 この天野の里にある世界遺産の丹生都比売神社、1月の御田祭を見学しましたが、 美しく立派な神社です。 ちょっといい景色が見られて、天野の里を経由して正解でした。この里から八町坂 を直登すると、町石道に戻ったところに二ツ鳥居があり、脇に展望台があります。 先程までいた天野の里が見渡せます。山間の静かな里です。 そこから少し尾根筋を下ると、神田(こうだ)地蔵堂に出るのですが、この周りは ゴルフ場が町石道ぎりぎりまで迫っていて、びっくりします。 落ち葉をカサカサと踏みながら進むのは、心地よいですね。レールを鳴らしながら 行く南海高野線の電車の音が聞こえ、車道が近づいてくると、間もなく60町石の 矢立です。ここの茶屋の外のベンチを借りて昼食。(車道が目の前なので、ちょっと うっとうしいですが、時間を考えるとここが昼食場所になってしまいます。)「やきもち」が この茶屋の名物だそうですが、計算して食糧を持ってきていたので、いただきません でした。 茶屋の左の道をぐんぐん上って行きます。再び車道と交わるところでは、南の護摩壇山 などがよく見渡せます。一旦なだらかになった後、12町石からは急登です。そして車道 に出たと思ったら、 がどどーんと待ち構えていました。両脇の金剛力士像に出迎えられたような気分ですし、 何か達成感が込み上げてくるのでした。後は、高野山の中心部に向かってなだらかに 下るだけで、いよいよ0町石の 町石道のゴールです。 そのすぐ東に、西行ゆかりの三昧堂と西行桜が。 西行に憧れる私にとっては、また嬉しい場所です。桜が咲いたらなお良いのでしょう。
この道には一里石もあるのですが、それだけでは途中で挫けてしまいそうです。1町 ごとに石塔があり、その数字が減っていくことで頑張れるのだと感じました。 歩き甲斐のあるいい道でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.12.14 22:08:33
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