I have a dream

こんばんは、ほうとうです。
　前夜、有峰ハウスに泊まって６日（土）朝、折立登山口から登山開始です。


　大木（ミズナラのようです。）が門のようにすっくと立ち、登山者を出迎えてくれます。
　でも、ここには登山届ポストはありません。約８キロ先、標高差約１０００ｍを登った所に
ある太郎平小屋に提出するのです。
　登山口からこんなに遠いのは初めてです。

　尾根筋の森の中を登り、大木やアラレちゃん看板を見ながら登っていくと、突然視界が
開け、三角点の休憩ベンチに出ます。
　背の低い木の向こうに、ツルタテ（剱岳・立山）が望めました。


　間もなく、お花畑や草原の中に池塘が見られる様になり、爽快な気分で歩けます。


　五光岩ベンチ付近からは薬師岳の大きな山容が見えるようになります。


　広い稜線歩きに飽きそうになったころ、太郎兵衛平の太郎平小屋に到着し、

　眼前の北アルプスの名峰達にご挨拶。（右から、黒部五郎岳、三俣蓮華岳、小さく槍ヶ岳、
鷲羽岳と手前にやや低く雲ノ平。）

　太郎平小屋で名物、行者にんにくラーメンを食べ、スタミナを蓄え直して北の薬師岳を目指し
ます。
　一旦、薬師峠キャンプ場に下りますが、沢を登り、薬師平を行くと、雪渓を登ります。

　傾斜が緩やかなので、先に行った人の足跡に合わせて靴のソールをシッカリ押し込むと、
軽アイゼンなしで通過できます。

　翌日の天気が崩れて行きそうだったので、薬師岳山荘で休憩、荷を軽くして、登頂すること
にしました。
　山頂付近には特別天然記念物の圏谷（カール）群があるので、これを見るのも楽しみでした。

　ガスが発生したので、見られたのは中央カールだけ。

　山頂（標高２９２６m）の祠に祀られている薬師様に手を合わせて、薬師岳山荘に戻りました。
　空が夕日に染まって、美しい光景です。


　翌朝、起きてみると、雲海が北アルプスの山々を取り巻いていて、山頂だけが覗かせていました。


　下山開始時には、白山（で間違いないと思います。）に朝日が当たって、輝いていました。


　昨年のこの時期、大雨で来られなかった薬師岳ですが、梅雨の一休みの週末となり、スケールの
大きい山歩きを楽しむことができました。